台北経由でアメリカへ。台湾大手のエバー航空は2026年6月、台北・桃園とアメリカの首都ワシントンD.C.を結ぶ直行便の運航を開始しました。この記事では就航まもない新路線のロイヤルローレルクラス(ビジネスクラス)を紹介します。最新鋭ボーイング787-9の心地よさと、上質なサービスに満たされる14時間の旅でした。アメニティは人気ブランド「Maison Kitsuné (メゾン キツネ)」で、気の利いたアイテムに心がときめきます。
搭乗便(2026年7月17日)
BR04 台北・桃園(TPE)19:30⇒ワシントン・ダレス(IAD)22:30
Boeing787-9
14時間30分
チェックイン

日本を出発した神戸空港で、ワシントンD.C.行きの搭乗券も受け取っていたので台北でトランジット・カウンターに寄る必要はありません。預けた荷物はD.C.までスルーで運ばれます。乗り継ぎまで6時間半あり、ラウンジ「The Infinity」で過ごしました。成田や関空を午後に出る便であれば、2時間ほどで乗り継げます。
ひとつ注意したいのが、「桃園空港の搭乗ゲートは階下にある」ことです。ぼんやり免税店が並ぶ上階で待ち続け、あれ?と気づいて階下に急いだ経験があります。「C-8」ゲートであれば、その表示近くにある階段かエレベーターで下に降りると待合席があります。

機材・シート

機材はボーイング787-9で、合計278席(ロイヤルローレルクラス26、プレミアムエコノミー28、エコノミー224)です。内装はBMWのグループ会社による最新のデザインで洗練されています。シートわきのボタンはシンプルで、直感的に操作できます。


座席横には鏡つきのキャビネットがあり、ヘッドフォンや水が用意されていました。座席わきにも2つポケットがあって、化粧ポーチやポシェットを収めました。フライト中はコードや小物類が散らかりがちですが、すっきり整います。


モニターは18インチあり申し分ありません。サイドテーブル下にはほのかな灯りがともり、落ち着いたムードです。
座席はフルフラット時に約193cmになります。14時間を超える夜間フライトでは何よりありがたいです。掛布団は格子柄がおしゃれです。見上げれば夜空のような天井で、旅行気分が盛り上がります。


窓は大きく、遮光はボタンで操作しますが、ほぼずっと夜なので操作しませんでした。アラスカ近くを通過したころだけ太陽が沈まず、うっすらと明るくなったのが分かりました。
アメニティ


アメニティは日仏のライフスタイルブランド「Maison Kitsuné(メゾン キツネ)」とのコラボレーションです。薄いグリーンのポーチが巾着に入っていて、キャビネットの下に収められていました。サンタさんのプレゼントみたい!わくわくしながら開けました。巾着は小物の仕分けにも使えそうです。耳栓や歯ブラシはすぐ役立ちます。フェイスミストも乾燥する機内に欠かせません。エコバッグはワシントンD.C.に着いた翌日、スーパーマーケットでの買い物にさっそく使いました。

気に入っているのがコードをまとめられるスナップです。ちょっとオシャレで、カバンの中がごちゃごちゃしません。

パジャマは筒型の巾着入りで何とも素敵です。MかLかを訊かれました。Mをもらい、少し寒かったので私は上着だけはおりましたが、隣や前の人は上下とも着替えてくつろぎ「我が家」状態になっていました。スリッパも使い捨ては惜しいキツネ柄です。

フード・ドリンク


ウェルカムドリンクとスナックがまず出されます。せっかくなのでフランスの老舗ヴーヴ・クリコの最高級シャンパーニュ「ラ・グランダム 2015」をいただきました。何とも優雅で心身にしみ渡りました。


食事は乗ってすぐと降機2時間ほど前の2回出ます。最初の食事はフルコースです。2回ともオンラインで搭乗24時間前までだとオーダーできますが、していなかったのでメニュー表から選びました。三択あって魚にしようと思いましたが、売り切れとのことでロブスターにしました。
まず4種類のパンがカゴにたっぷり盛られてきました。ライチとクランベリー入りの丸パンがエバー航空特製です。ライチがしっかり香っていてすばらしかったです。前菜はライム風味のエビとホタテです。


スープが黄金色で澄んでいてこれぞ高級中華、圧倒されるほど上品でした。忘れられない味です。ギリシャ風サラダはカラフルでリフレッシュしました。圧巻だったのはメインです。ロブスター・テルミドール(オーブン焼き)には驚きました。惜しみなく半身で登場、結婚式の披露宴で見かけるようなゴージャスさです。


デザートはピンクペッパーが効いていて、ホワイトチョコと絶妙なコンビでした。


朝食は中華がゆにしました。中央の小皿にある四角いものは「豆腐乳」です。ねっとりしていて発酵のうまみを強く感じました。辛さと甘さ、うまみを行き交い、おかゆがすすみました。
米旅行誌「トラベル・アンド・レジャー(Travel + Leisure)」による「ワールド・ベスト・アワード2026」のレビュー記事にも「おかわりしたいおいしさ」とありましたが、おかずたっぷりなので私も同じ感想でした。
エンターテイメント

機内Wi-Fiが無料で使えました。おかげで台北を離陸した後に届いていたワシントンD.C.のホテルからのメールに気付き、オンラインチェックインができました。パスポートの登録など項目が多く、ホテルに着いたのは午前1時半だったので、機内で手続きできたのは本当に助かりました。
映画はマイケル・ジャクソンの伝記『マイケル』とアンジェリーナ・ジョリー主演の『Couture』を観ました。まだ公開まもない新作が機内で楽しめるのは最高です。途中で画面がフリーズしたのですが、CAさんがすぐ対応してくれて復旧しました。
サービス

安定飛行になってから、チーフパーサーが笑顔であいさつに来てくれました。ベッドマットはCAさんが食事後に敷いてくれます。トイレもチェックが行き届き、14時間のフライトでも清潔でした。ずっと夜のフライトですが、降りたくないと思うほど快適でした。
エバー航空 台北=ワシントンD.C.線スケジュール
| 便名 | スケジュール | 運航 | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| BR04 | 台北・桃園(TPE)19:30⇒ワシントン・ダレス(IAD)22:30 | 月・水・金・土 | 15時間 |
| BR03 | ワシントン・ダレス(IAD)01:50⇒台北・桃園(TPE)05:45(+1日) | 火・木・土・日 | 15時間55分 |
台湾桃園国際空港 台北の西40㎞、桃園(Taoyuan、タオユェン)にある台湾最大の国際空港。24時間営業。台北の中心部まではMRT(電車)で35~50分。第1ターミナルはピーチ、ジェットスター、タイガーエア台湾、スターラックスなど、第2ターミナルはエバー、JAL、ANA、スターフライヤーなどが離発着する。7~24時間の乗り継ぎ客のために、空港発着の無料観光ツアーも。第1/第2ターミナル間は24時間、無料の連絡バスがある。第3ターミナルは2027年末完成予定。空港コードはTPE。公式サイト
ワシントン・ダレス国際空港 米バージニア州ダレス(Dulles)に1962年開港。首都ワシントンD.C.中心部から42kmにある。メトロの空港駅が2022年に開業、ホワイトハウス周辺まで乗り換えなしで約55分。国内・国際線に2026年8月現在、約45社が就航。空港コードはIAD。公式サイト
エバー航空(EVA Air) 海運会社を基盤に1989年、台湾初の民間国際航空会社として設立された。1992年に世界初となるプレミアムエコノミーを導入したことで知られる。2026年8月現在で世界60都市以上に就航。2026年6月に米ワシントンD.C.路線がスタート、同年12月にはインド・デリーに就航する。航空業界の格付け会社スカイトラックスが認定する「世界の5つ星航空会社」に、2026年も11年連続で選出。米旅行誌「トラベル・アンド・レジャー(Travel + Leisure)」による「ワールド・ベスト・アワード2026」では国際線航空会社部門の1位に選ばれた。日本路線は2026年8月現在、札幌・青森・仙台・成田・羽田・小松・関空・神戸・松山・福岡・沖縄の11空港に就航。2レターコードはBR。英語では「イー・ヴィ・エー(EVA)」と発音される。航空連合スターアライアンスの一員。公式サイト


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