【イタリア】特急イタロ乗車体験記。チケット買い方・乗り方・駅を紹介[失敗談あり]

特急イタロでイタリア鉄道旅
ヴェネチア行き特急Italo8977= 2024年2月29日、イタリア・ミラノ中央駅で(多田写す、以下すべて)
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イタリアを2024年2~3月、特急「イタロ(Italo)」で旅しました。台湾経由でミラノ入りし、ヴェネチアやローマを回って再びミラノに戻る7泊10日です。オンラインでのチケット購入の仕方、乗り方、ビジネスクラスやラウンジ、駅について紹介します。

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旧国鉄トレニタリアと私鉄運営のイタロ

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ミラノからヴェネチアへ
ミラノ中央駅で。ヴェネチア行きItalo8977
ヴェネチア・サンタルチア駅からローマ・テルミニ駅へ
ヴェネチア・サンタルチア駅で。ローマ行きItalo8911
ローマからミラノへ
ローマ・テルミニ駅で。ミラノ行きItalo9974

イタリアの主な都市を結ぶ鉄道には、イタリア版JRのTRENITALIA(トレニタリア)と私鉄のItalo(イタロ)があります。トレニタリアは2000年、国鉄を引き継いで設立されました。略称は国鉄時代と同じFS(Ferrovie dello Stato)です。イタロは2012年に開業、フェラーリ社のモンテゼモロ会長(当時)らが出資したNTV社が運行する特急です。車体はフェラーリと同じ赤で、「フェラーリ特急」とも呼ばれています。

2社は線路も駅も共通で、価格はエアチケットのような変動制です。台湾大手・エバー航空ではトレニタリアと”Rail & Fly-Trenitalia”(レール&フライ-トレニタリア)として提携、航空券とともに割引チケットの購入も可能です。

イタロとトレニタリア、どっちがいい?

切符はもちろん乗車の前日や当日に駅で買えますが、オンラインで買うほうが安く、短い滞在で現地で買う時間が惜しかったので日本で予約することに。トレニタリアには「トレニタリア・パス[Trenitalia Pass]」という外国籍者専用パスがあります。大人が7日間で3回(2等)使えるパスが139ユーロで、ちょうど3回乗る予定だったため購入も検討したのですが、区間ごとに安い切符を選んで買う方がお得だと感じました。

そこでトレニタリアとイタロのサイト双方で1区間ずつ検索して結局、安かったイタロにしました。最後に乗ったローマ~ミラノは正直、たいした価格差はなかったのですが、新たにトレニタリアに登録するのが手間で、すべてイタロにしました。需要や予約時期によって価格が違うので、一概にどちらが安いとも言えません。

ミラノ⇒ヴェネチア:お得ビジネスクラスで

ミラノ―ヴェネチアのItaloの切符
ミラノ―ヴェネチアのItaloのPDF切符(一部加工)
思い込みで上の方を選んでしまう
Vene…と入力すると選択肢が。思い込みで上のMESTREに

ミラノ中央駅9:35発-ヴェネチア・メストレ駅11:52着
2時間17分
ビジネスクラス
18.9ユーロ(オンラインで6日前購入)

ミラノーヴェネチア間はプリマ・ビジネス[Prima Business]というビジネスクラスで、大人1人で18.9ユーロ、3,000円ちょいでした。かなりお得です。

しかしこの記事を書くために予約完了メールを見直したところ、行き先が”Venezia ME”となっているではありませんか。何ならチケットにはヴェネチアの文字さえなく”MESTRE”しか書いてありません。ここで気付くべきでした、ヴェネチアにはヴェネチア本島のひとつ手前にヴェネチア・メストレ駅”Venezia ME(Mestre)”、本島にはヴェネチア・サンタルチア駅”Venezia S.Lucia”があることに。

「ヴェネチアといえばサンタルチア駅(しかない)」と思い込んでいた私は、何も考えず、”vene”とまで入力したら上に表示されていたメストレ駅行きを買っていたのでした。現地では改札もないため、サンタルチア駅まで行って(行けて)しまい、ここでも買い間違えに気付かなかったのですが、これが翌日に災いしました。(下に記事が続きます)

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