バルト三国の中央に位置する森の国ラトビアを2026年6月、旅しました。中世から700年以上も列強に支配されながら、独自の暮らしと文化を紡いできました。首都リーガだけでなく田舎に足を伸ばせば、ギュッと心をつかまれます。この記事では美しいガウヤ国立公園を中心にした旅行プランと、カントリーホテルを紹介します。(1ユーロ≒184円、2026年6月現在)
田舎を2泊で楽しむ
自然豊かなガウヤ国立公園はラトビア北東部に広がります。西端のスィグルダ(Sigulda)から東端のヴァルミエラ(Valmiera)まで東西50-60kmあります。首都リーガからスィグルダまでは車で45分ほど、ヴァルミエラまでは1時間半ほどです。
1日目:スィグルダ地方を観光
スィグルダから少し先にあるソビエト極秘地下壕を見学、ミシュラン・グリーンスターのレストラン「パワール・マーヤ」でランチにします。この2つは近くて車で7分です。時間があればアーライシ湖上住居遺跡群に寄って古代の住居跡を見学します。



カントリーホテル「カルラムイジャ」(Karlamuiza Country Hotel)は「パワール・マーヤ」から車で20分、アーライシ湖から7分ほどです。チェックインは15時です。周囲を散策してゆっくりするのもよし、ガウヤ国立公園の「バルト・フォレスト・トレイル」をハイキングするもよし。




ディナーは「カルラムイジャ」で。マダムのバイバ(Baiba)さんお手製料理が最高です。デザートにはキノコ型をしたクッキーが!バスケットを抱えてキノコ狩りをしてみたいものです。



スイートルーム15室の「カルラムイジャ」





「カルラムイジャ」は18世紀の貴族の邸宅(マナーハウス)にゆかりがあります。かつての使用人部屋は趣のあるしつらいに改修され、センスよくまとめられています。スイートルーム15室にはキッチン付きで泊まれる部屋もあります。



本館前でチェックインしていると「カタカタ」と鳥の鳴き声が聞こえます。見上げると大きな巣!コウノトリです。3羽と両親の5羽が住んでいます。3月にやってきて8月ぐらいまでいるそうです。幸せを運ぶ鳥とされていますが、立派な巣には確かに何かしらの思いを託したくなります。


Karlamuiza Country Hotel(カルラムイジャ・カントリー・ホテル)
住所:Kārļi, Drabeši parish, Cēsis Municipality, LV-4139 ラトビア
公式サイト
2日目:ヴァルミエラ方面へ
「カルラムイジャ」のダイニングで、バイバさん手づくり朝食です。ベリーたっぷりのクランブルケーキがいかにもカントリー風で好みでした。2日目はさらに足を伸ばし、エストニアに近いヴァルミエラ地域へ向かいます。




「カルラムイジャ」から車で1時間、女性2人のサステナブル農場「ラウクス(LAUX)」を訪ねます。ラトビアでは有名なアイスクリーム工房「ルーイエナス・サルデジュムス(RŪJIENAS SALDĒJUMS)」を訪ねてもいいですね。工房から歩いて行けるルーイエナ文化会館の手仕事ショップでは、ミトンやリネンの掘り出し物が見つかります。


ルーイエナから車で30分のビール醸造所「ヴァルミエラムイジャ(Valmiermuiža)」へ。試飲と、週末であればディナーが楽しめます。2泊目は同じ「カルラムイジャ」か、ビール醸造所に近い「Hotel Wolmar」で。オウムがハローと迎えてくれます。

3日目:ラトビア式サウナ「ピルツ」体験
ラトビア式サウナが3種類あり、お好みに応じて本場の技といやしが体験できます。生まれ変わるような爽快感です。

「Viesnīca Aparjods Siguldā」か、「Hotel Sigulda」へ。いずれも「ズィエドレヤス(Ziedlejas)」から車で7-10分です。リフレッシュして首都リーガへ戻ります。
ホテル・スィグルダ(Hotel Sigulda)のランチ

ホテル・スィグルダは1889年創業です。国鉄スィグルダ駅近くにあり、リーガ中央駅から1時間8分ほどです。リーガとサンクトペテルブルク間の鉄道が1889年、開通したのがきっかけで建てられました。重厚な石造りの外観は当時の面影を残しています。

レストランでのランチのメインには、川や湖に住むザンダー(パイクパーチ)のグリルを選びました。あっさりとした味わいですが、グリンピースのピュレが濃厚で引き立てていました。


デザートはパッションフルーツとクレームブリュレにしました。かわいい!カリカリのメレンゲがアクセントでした。

ホテル・スィグルダ(Hotel Sigulda)
住所:Pils iela 6, Sigulda, Sigulda pilsēta, Siguldas novads, LV-2150 ラトビア
公式サイト
ラトビア バルト三国の中央に位置する。人口180万人。面積は約6.5万km²で、九州と四国を足したぐらい。国土の半分が森林。中世からドイツやポーランド、スウェーデン、ロシアなどの支配を受け、20世紀には独ソに占領された。1991年にソ連から独立を回復。公用語はラトビア語。通貨はユーロ。
「バルト海の真珠」と呼ばれる首都リーガは13世紀からハンザ同盟に加盟し、バルト海交易の拠点として栄えた。ドイツ商人らの営みを今に伝える街並みは「リーガ歴史地区」として1997年、ユネスコ世界遺産に登録された。北緯57度はモスクワや米アラスカ州南部と同程度。人口は60万人ほどで、バルト三国では最大。
(取材協力:ラトビア投資開発公社<LIAA>観光部、フィンエアー)







