初夏の爽やかな風が吹くドイツ・ミュンヘンから台北へと向かうエバー航空BR72便に2026年5月、搭乗しました。今回ご紹介するのは、ビジネスクラス「ロイヤルローレルクラス」で体験した、世界のエアラインでもトップクラスと称される至高の機内食です。往路(台北発ミュンヘン行き/BR71便)で提供されたA5和牛ステーキの味があまりにも鮮烈だったため、復路の食事にも期待を抱いていましたが、BR72便の昼食・朝食メニューはその高いハードルを軽々と越えていく忘れがたい逸品でした。
搭乗便(2026年5月16-17日)
BR72 ミュンヘン12:00 ⇒ 台北・桃園 6:35 (ターミナル2)(+1日)
Boeing 777-300ER
12時間35分
紙のメニュー開く楽しさ
エバー航空のロイヤルローレルクラスでは、出発の21日前から24時間前までにエバー航空公式サイトから機内食を予約すると、通常の機内メニューには載っていない「インターネット限定の特別メニュー(和牛料理やシーフードなど)」を選ぶことができます。昨今はこうした事前のアプリ予約が主流ですが、今回はあえて機内に置かれた美しい紙のメニューを開き、その場の気分と直感で食べたいものをチョイスする楽しさを味わいました。紙メニューでもオードブル(前菜)は2種類、メインは3種類から選べました。
雲の上のファインダイニング
BR72便はミュンヘンのお昼時、正午ちょうどに出発します。離陸して約1時間後、高度が安定するとロイヤルローレルクラスのサイドテーブルに、客室乗務員が真っ白なテーブルクロスを敷いてくれます。
ランチとして提供されたのは、まるで高級レストランのフルコースディナーを思わせる、美しい料理の数々でした。
前菜は絶妙な火入れで甘みが引き立つホタテのグリルから始まりました。外はパリッと焼目がつき、中はふっくら。高級すし屋の先付けのようなスタートにテンションが上がります。台湾シェアナンバーワンの台湾金牌ビールとともにいただきました。

続いてはスープです。クリーミーポテトとマッシュルームのスープは、香ばしく濃厚で体が温まります。スプーンですくうたびに口の中に広がるうまみ。まさに「無限スープ」でした。これだけでビールがすすみます。

サラダはみずみずしく色鮮やかなガーデングリーンサラダです。乾燥しがちな機内環境にありながら、提供された野菜は驚くほどみずみずしく、鮮度抜群です。シャキシャキとした食感がしっかりと残っており、丁寧に管理されていることが伝わってきます。 小さなピッチャーから注ぐエメラルドカラーの特製ドレッシングはクリーミーでありながら決して重すぎません。 器の中に広がるのは、色鮮やかで美しい世界観です。

口の中でほどける牛ホホ肉

今回のランチで主役を張ったのは、西式套餐(洋食メニュー)のメインディッシュとしてセレクトした「Braised Beef Cheeks(牛ホホ肉の煮込み)」です。
フォークをすっと入れると、繊維がほろほろと崩れていく圧倒的な柔らかさ。じっくりと時間をかけて煮込まれた肉には濃厚なうまみが芯まで染み込んでおり、口に運んだ瞬間に極上のコクが広がります。まろやかなマッシュトポテトとの相性も良く、肉の力強い味わいを上品に引き立てていました。付け合わせの香ばしくローストされた肉厚なアスパラガスやトマト、そしてサクサク食感のパイが添えられており、味と食感のコントラストも完璧に計算されていました。

朝食のフルーツにこだわり
ミュンヘン発台北行きの長距離路線では、着陸の約2時間前(台湾時間の早朝)に朝食がサーブされます。しっかりと睡眠をとった後の目覚めに合わせて、リフレッシュできるタイミングで提供されるのが特徴です。
朝食に添えられるフレッシュフルーツの質にエバー航空のこだわりを感じます。パパイヤ、キウイ、メロン、スイカ、イチゴなど、すべてがひんやり冷たく、みずみずしく、かつ視覚的にも「映える」色鮮やかな盛り付けで提供されます。 ちなみに台湾バナナは変色が早いからか、エバー航空の機内では一度もお目にかかったことがありません。

朝食にはパプリカやトマト、玉ねぎを煮込んだ「ペペロナータ」を包み込んだオムレツをチョイス。ふんわりとした卵の食感と、野菜の優しい甘み・コクが調和した上品な仕上がりです。肉厚のソーセージは、ハーブや旨味が凝縮されていて、オムレツに良く合います。ほうれん草やベイクドトマトなどのグリル野菜も添えられ、栄養バランスも良く、旅のラストスパートへ活力がわいてきます。
オーダー軽食も充実
エバー航空ロイヤルローレルクラスの機内食の魅力は、メインのコース料理だけにとどまりません。機内には「DELICTABLES AT ANY TIME」という、好きなタイミングでいつでもオーダーできる軽食メニューが用意されています。BR72便のメニューには以下のようなメニューがありました。
- チキンカツバーガー
- 日本の牛丼
- インスタントカップ麺
- クッキー盛り合わせ
長時間のフライト中、小腹が空いたときやリフレッシュしたいときに、これほどバラエティ豊かなメニューが揃っているのは心強いですよね。
旅の移動時間を「極上の美食時間」へと変えてくれるエバー航空のロイヤルローレルクラス。旅慣れた人々から高く評価される理由を、身を持って実感したフライトでした。

エバー航空 台北=ミュンヘン線スケジュール
| 便名 | スケジュール | 運航 | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| BR71 | 台北・桃園(TPE)23:25⇒ミュンヘン(MUC)07:35(+1日) | 月・水・金・日 | 14h10m |
| BR72 | ミュンヘン(MUC)12:00⇒台北・桃園(TPE)06:20(+1日) | 月・火・木・土 | 12h20m |
エバー航空(EVA Air) 海運会社を基盤に1989年、台湾初の民間国際航空会社として設立された。1992年に世界初となるプレミアムエコノミーを導入したことで知られる。2026年8月現在で世界60都市以上に就航。航空業界の格付け会社スカイトラックスが認定する「世界の5つ星航空会社」に、2026年も11年連続で選出。米旅行誌「トラベル・アンド・レジャー(Travel + Leisure)」による「ワールド・ベスト・アワード2026」では国際線航空会社部門の1位に選ばれた。日本路線は2026年8月現在、札幌・青森・仙台・成田・羽田・小松・関空・神戸・松山・福岡・沖縄の11空港に就航。2レターコードはBR。英語では「イー・ヴィ・エー(EVA)」と発音される。航空連合スターアライアンスの一員。








