台湾大手のエバー航空BR157便で小松空港(KMQ)から2026年5月11日、台北・桃園国際空港(TPE)へ旅立ちました。最終目的地のドイツ・ミュンヘン空港(MUC)へ、台北でエバー航空を乗り継いで向かいます。エバー航空はこの5月、SKYTRAX 社の「ワールド・エアライン・スター・レイティング」で世界で10社のみの最高評価「5スター」を11年連続で獲得したばかりの高品質なフルサービスエアラインです。この記事ではBR157便でビジネスクラスに相当する「プレミアムローレル」の搭乗体験をレポートします。棚からぼたもちのような「機材ガチャ」に恵まれるラッキーがあり、豪華シート、絶品ワイン、こだわりの機内食を堪能しました。
搭乗便(2026年5月11日)
BR157 小松11:45⇒台北・桃園13:55着
エアバスA330
3時間10分
台北まで3時間10分、初プレミアムローレル

小松から毎日就航している台北・桃園へのBR157便は小松11時45分発、およそ3時間10分のフライト(時差-1時間)です。
エバー航空のビジネスクラスはただでさえ快適なのですが、この日は機材繰りの巡り合わせが良く、まさに「棚ぼた」でした。通常のエアバスA321より、ワイドボディのエアバスA330に搭乗する幸運に恵まれたのです。
航空業界でいう「シップチェンジ」というやつです。こんな「機材ガチャ」に当たるうれしいサプライズも旅の醍醐味。快適な旅のスタートを切りました。
搭乗ゲートに向かうと、エアバスA330がどっしりと小松空港に駐機していました。通常のA321なら中央に通路1本あるほっそりした機体で、ビジネスクラスは前方2列の2-2の8席になります。
それがこの大型機、A330の場合は機内の通路は2本。前方5列の2-2-2の全30席が「プレミアムローレル」です。

48時間前から可能なオンラインチェックインで指定した座席は10A。ただ、乗客で埋まったのはその3分の1の10席だけでした。広々としたキャビン、お隣はいませんでした。前方の座席とのシートピッチはエコノミークラスの倍の約150センチあり、座席はほぼフラットな位置までリクライニングすることができます。

実は搭乗前、ゲートで待機中に「エアコンの調子が悪く、離陸するまでは少し暑いかもしれません。ご了承ください」とのアナウンスがありました。機内に乗り込むと、まぶしいほどの日差しが窓から差し込んでいて「言われてみれば少し暑いかな」とは思いましたが、気になるほどではありません。むしろ包み隠さず、正直にアナウンスしたエバー航空の姿勢に好感が持ちました。
シートに着くと、客室乗務員がすぐに座席まで来てくれて、ご挨拶。かがんで目線を合わせて名前を呼んで迎えてくれるおもてなしがうれしいですね。BR157便にはこの日、10人の客室乗務員のうち日本人が1人搭乗していると聞きましたが、私の席に来てくれたのは台湾ご出身。コミュニケーションは英語でOKです。
テイクオフ前からドイツワイン

「機内が少し暑いかもしれない」というアナウンスが事前にあったからでしょうか、冷たいおしぼりが出されました。
ウェルカムドリンクは何にするかと聞かれて、シートポケットのワインリストをしばしチェック。この時間もまた楽しい。ミュンヘンへの旅のスタートということもあり、最終目的地のドイツに思いをはせて、ドイツ産白ワイン「モッツェンベッカー」 をチョイスしました。キリっとした辛口。ほどよく冷えていて、飲みやすい極上のワインでした。
エバー航空にはファーストクラスがないためか、ビジネスクラスでも他社ではファーストクラスでしか提供されないようなスパークリングやワインを楽しめることがあります。そのセレクションも非常に優秀であることで世界的に知られています。 エバー航空のドリンクメニューの豊富さ、充実度についてはPen&Voyageの下記の記事をどうぞ。

機内安全ビデオは「癒し系」に刷新

乗客が全員搭乗し、ドアクローズすると、機内安全ビデオ《Flying with EVA AIR》が流れ始めました。すぐに、そのビデオが去年までのものとガラリと変わったことに気付きました。 エバー航空の機内安全ビデオと言えば、2020年ごろから昨年まで「ミッション1989」 というスパイ映画仕立ての緊迫感あるエンタメ映像がすっかりお馴染みでしたが、今年に入ってから刷新されたようです。
新しい機内安全ビデオは、エバー航空の故郷である台湾の美しい自然や観光地を巡る「旅」がテーマでした。耳心地の良いヒーリング系BGMに合わせ、シートベルトや酸素マスクなどの使い方が説明されていきます。これから始まる空の旅への不安を和らげ、心地よい安心感を感じる仕立てになんだかホッとします。(下に記事が続きます)
コース仕立ての機内食
離陸して40分ほど、高度が安定してベルト着用サインが消えると、糊のきいたテーブルクロス が目の間に敷かれました。ちょうど島根・山口沖あたりの日本海から東シナ海へ抜けるあたりを就航しているころです。機内食(ランチ)の時間がやってきます。小松ー台北のBR157便は短距離路線ながら、コース仕立てに準じた贅沢なランチがサーブされます。
エバー航空はオンラインチェックの際にメニューを複数のラインナップから選ぶことができますが、優柔不断で流れに身を任せたいタイプの私はあえて「機内で選ぶ」にチェックを入れていました。みなさんは48時間後に食べたいものを決められますか?私はよほど、食べたいものがあれば別ですが、その時の気分に合わせてギリギリまで迷いたいタイプ。私のように縛られたくない人には、「機内で選ぶ」の選択肢があるのはいいですね。
客室乗務員さんに搭乗前、小松空港でビールとラーメンをいただいたことを伝えると、笑われました。「あまりお腹が空いていないので、軽い方でお願いします」とお願いしました。そこで出てきた前菜(オードブル)は、白身魚の燻製とイクラのタルタル仕立て。しっとりした白身魚にプチプチのイクラが贅沢に添えられていました。細かく刻まれたハーブサラダ、ミニトマトにバジルソースを合わせたさっぱりした冷菜にはフランス・ボルドーの赤ワインを合わせました。

香ばしいガーリックトーストと、表面がチーズ風味で香ばしい丸型のクリスピーロールは温めて提供されます。フランス・ノルマンディー地方のIsigny Ste-Mère(イズニー)発酵バターがよく合います。
メインディッシュには「豚肉(メダリオン)のグリル 、黒ごまを添えた蒸しご飯」をいただきました。飾り切りの人参、黒キクラゲ、根菜などが色鮮やかに添えられていました。お腹いっぱいのはずが、あっさりした味付けでとてもおいしく、完食しました。


素敵な機内食とワインでお腹も気持ちも満たされたあとは、せっかくエアバスA330に搭乗できたのですから、座席をフルフラットに倒してみたのは言うまでもありません。台北までの優雅な空中のお昼寝タイムを楽しみました。
エバー航空 小松-台北線スケジュール
| 便名 | 小松⇒台北・桃園スケジュール | 運航 | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| BR157 | 小松(KMQ)11:45⇒台北(TPE)13:55 | 毎日 | 3時間10分 |
| 便名 | 台北・桃園⇒小松スケジュール | 運航 | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| BR158 | 台北(TPE)06:35⇒小松(KMQ)10:25 | 毎日 | 2時間50分 |
エバー航空 台北-ミュンヘン線スケジュール
| 便名 | スケジュール | 運航 | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| BR71 | 台北・桃園(TPE)23:25⇒ミュンヘン(MUC)07:35(+1日) | 月・水・金・日 | 14h10m |
| BR72 | ミュンヘン(MUC)12:00⇒台北・桃園(TPE)06:20(+1日) | 月・火・木・土 | 12h20m |
エバー航空(EVA Air) 海運会社を基盤に1989年、台湾初の民間国際航空会社として設立された。1992年に世界初となるプレミアムエコノミーを導入したことで知られる。2026年8月現在で世界60都市以上に就航。航空業界の格付け会社スカイトラックスが認定する「世界の5つ星航空会社」に、2026年も11年連続で選出。米旅行誌「トラベル・アンド・レジャー(Travel + Leisure)」による「ワールド・ベスト・アワード2026」では国際線航空会社部門の1位に選ばれた。日本路線は2026年8月現在、札幌・青森・仙台・成田・羽田・小松・関空・神戸・松山・福岡・沖縄の11空港に就航。2レターコードはBR。英語では「イー・ヴィ・エー(EVA)」と発音される。航空連合スターアライアンスの一員。








