パリで2026年5月、訪ねたチョコレート店を紹介します。日本で買えるブランドでも種類が豊富なだけでなく、店のしつらいに現れる世界観や歴史まで堪能できるのは、現地で足を運んでこそです。もちろん日本で買うよりは断然安く、ショコラ(フランス語でチョコレート)好きにはたまりません。実際に買って味わいました。(1ユーロ≒185円、2026年6月現在)
ア・ラ・メール・ド・ファミーユ(À la Mère de Famille)

パリ最古、1761年創業のチョコレート店がア・ラ・メール・ド・ファミーユです。本店は歴史的建造物に指定されています。ちょっと傾いているような気配さえ漂いますが、それも含めて絵になります。パリが一望できるモンマルトルの丘への行き帰りに立ち寄れます。パリ圏に17店ありますが、やはり本店の重厚さは別格です。

マンディアンをスリムなバー状にしたチョコレートは、「バレット・マンディアン(Barrette Mendiant)」で、流行のかたちなのかあちこちで見かけました。てらいのないおいしさで、ナッツのカリカリ感がたまりません。ホワイトチョコとミルク、丁寧な仕事を感じます。あっという間になくなってしまいました。ヌガーは卵白をはちみつなどで煮詰めた菓子です。ヌガーが大好きな友人に差し上げたところ、「どれも味がしっかりしていて、今まで食べたヌガーの中で一番おいしい」と喜ばれました。
À la Mère de Famille La boutique historique
住所:35 Rue du Faubourg Montmartre, 75009 Paris, フランス(パリ圏に17店)
営業時間:9:30-20:00(日10:00-19:30)
公式サイト
ドゥボーヴ・エ・ガレ(Debauve & Gallais)

ドゥボーヴ・エ・ガレは、ルイ16世の薬剤師だったシュルピス・ドゥボーヴ(Sulpice Debauve)が創業したチョコレート店です。彼の妻マリー・アントワネットが愛した「ピストル」が看板商品です。エレガントなパッケージが秀逸で、贈り物に喜ばれます。自分用にはシンプルな箱入りがあります。
頭痛持ちだったマリー・アントワネットが薬を飲みやすいよう、チョコレートと混ぜて作ったのが始まりとされています。フレーバーはマダガスカル産74%ダークチョコレート、エクアドル産66%ダークチョコレート(バニラ入り)、ヴェルヴェーヌ(レモンバーベナ)、オレンジフラワーの4種類です。
ミルクチョコレート
アーモンドミルクチョコレート


「ピストル」同様にショーウインドーを飾っていたのは、ナポレオンのイラストがあしらわれた箱です。キャラメリゼしたアーモンドのチョコレートがけ「レ・クロカマンド」で、ドゥボーヴが皇帝のために1807年、つくりました。こちらはちょっとファンシー路線なのが面白いです。薬局を思わせるクラシックな内装で、そこにいるだけで優雅な気分になれます。


Debauve & Gallais SAINTS-PÈRES
住所:30 Rue des Saints-Pères, 75007 Paris, フランス(パリに3店)
営業時間:10:00-19:00(土10:30-19:30、日休)
公式サイト
パトリック・ロジェ(Patrick Roger)

芸術系のトップランナーがパトリック・ロジェです。1997年に1号店をオープン、いまではパリ圏に9店を構えます。サンジェルマン地区には300mおきに3店舗あります。ギャラリーのような、というと失礼に思えるほどギャラリーそのもので、スタッフの姿もほぼ見えません。チョコレートの彫刻やボンボン・ショコラに圧倒されます。


カラフルなドゥミ・スフェール(Demi-sphères)は「半球」で、神秘的な空気をまとっています。詰め合わせボックスの底には薄いチョコレートが敷かれています。

アンスタン(Instinct)はフランス語で「本能」の意味で、ナッツのチョコがけで、何度も買うほどクセになるおいしさです。
Patrick Roger Place Saint-Sulpice, Paris 6e
住所:2-4 Pl. Saint-Sulpice, 75006 Paris, フランス(パリに9店)
営業時間:11:00-13:45、14:30-19:00(日月休)
公式サイト
ジャック・ジュナン(Jacques Genin)
ジャック・ジュナンの店が2008年、パリの北マレ地区にできたころは衝撃でした。カフェで飲んだショコラ・ショーが「媚薬」と呼びたくなる飲み心地だったのを覚えています。
久しぶりに訪ねたらカフェがなくなっていました。「カフェ?7年前からないです」と苦笑いされました。ソファやテーブルが並んでいたスペースががらんとしていました。

とはいえキャラメルやパット・ド・フリュイ(フルーツゼリー)のおいしさは相変わらずです。キャラメルは量り売りです。好みをいうと箱か袋に詰めてくれます。300gほど入ったメタルの箱入りは43.88ユーロ。お値段は張りますがキャラメルの概念を超えたおいしさで、とりわけマンゴーのキャラメルは絶品です。
パート・ド・フリュイ(フルーツゼリー)は14ユーロでした。フルーツが濃厚で、輪郭の立った味わいです。


Jacques Genin Marais
住所:133 Rue de Turenne, 75003 Paris, フランス(7区にも1店)
営業時間:11:00-19:00(土11:00-19:30、月休)
公式サイト
ピエール・エルメ(Pierre Hermé)

ピクニックの記事でも紹介しました。 パリ圏だけで30店以上あり、シャルル・ドゴール空港でも売っています。そのうち半数近くはマカロンやチョコレートだけの店ですが、土産用なら十分です。チョコレートはクロワッサンやケーキも扱うパリ1号店のボナパルト通りで買いました。以前は行列が長かったのですが、多店舗になったせいか空いていて、試食もさせてもらえました。
小さなキューブが36個入った詰め合わせは、パンチの効いた味でお得感があります。フレーバーはミルクチョコ、ヘーゼルナッツのプラリネ、ダークチョコ、ピスタチオとオレンジフラワー、コーヒー、キャラメルやスパイスの6種類です。少しとっつきにくい味もありますが、「これもパリの味」として楽しめます。


Pierre Hermé PARIS 6e – BONAPARTE
住所:72 Rue Bonaparte, 75006 Paris, フランス(パリに30店以上)
営業時間:10:00-20:00(日10:00-19:00)
公式サイト
ベルナシオン(Bernachon)

フランス中南部リヨンで1953年に創業した家族経営の店です。カカオ豆からチョコレートをつくる「Bean to Bar」を当時から手がけている先駆者です。パリ店は2019年にオープンしました。日本の「パレ ド オール」オーナーが修行した店で、店名にもなっている「パレ・ドール(Palets d’or)」の「ご本家」が買えます。
詰め合わせボックスは500gも入っています。パレ・ドールは華やかなカカオの香りが口にパッと広がり、メゾンの底力を感じます。
板チョコはAVELINE(アヴリーヌ)がお気に入りです。ブラックチョコレート(カカオ 62%)にヘーゼルナッツプラリネがたっぷり入っています。

Bernachon Paris
住所:127 Rue de Sèvres, 75006 Paris, フランス
営業時間:10:00-19:00(日月休)
公式サイト
(取材協力:エバー航空)

![【フィンエアーAY61搭乗記】ヘルシンキ~羽田[ビジネスクラス]北欧デザイン満喫](https://voyage.pen-and.co.jp/wp-content/uploads/2026/06/BoardingReport_AY61.jpg)











