世界一の観光地・パリのトイレ事情を紹介します。地下鉄の駅にトイレは原則ありません。百貨店などのトイレは有料が多くなり、無料で使える公衆トイレ「サニゼット(Sanisette)」はありがたい存在です。使い方や探し方を紹介します。(1ユーロ≒185円、2026年5月現在)
かつては「ダムピピ」
ネットフリックスの人気番組『エミリー、パリへ行く』で、主人公エミリーの友人ミンディが一時、トイレの清掃係であるダムピピ(Dame Pipi)をしていました。ダムは女性、ピピは「おしっこ」のことです。現実にはあまり見かけなくなりました。
カフェやレストランで借りる手もありますがユーロ高の折、そうそう気軽に入れません。どこでも洗浄便座がある日本とは違います。滞在先を出る前に必ずトイレに行き、出先でトイレを見つけたら入る、を心がけました。(下に記事が続きます)
無料の公衆トイレ「サニゼット」

無料で24時間使える公衆トイレは2024年、パリ五輪を前に新しくなりました。公園や地下鉄の出口あたりに400か所以上、設置されています。扉のあたりに注意事項が書かれています。

- 無料
- 使用は15分以内
- 禁煙
- 10歳以下は使用禁止
ボタンが緑色の縁取りであれば「使えます」のサインです。センサー式で、手をかざすか押すかすると扉が横に動いて開きます。赤だと使用中、青だと洗浄中との意味です。洗浄は30秒ほどです。ボタンの下にある赤色の破線は「故障中」の意味なのでいくら待っても使えません。赤や青であれば外で待ちましょう。

バリアフリーで中は広いです。オムツ替え台やベビーキーパーがあれば子連れは助かるはずですが、10歳以下は使用禁止です。便器と洗面台、鏡があります。センサーで手を感知するとソープや水が出てくる手洗いがあります。トイレットペーパーはないこともあるので、ティッシュは持っておきましょう。出るには扉にあるボタンに手をかざすと開きます。出ると洗浄が始まり、水浸しになります。
百貨店ギャラリー・ラファイエットのトイレは有料に

セーヌ左岸の老舗百貨店「ル・ボン・マルシェ(Le Bon Marché)」は2026年5月現在、無料でした。右岸のギャラリー・ラファイエット オスマン店、シャンゼリゼ店はいずれも有料です。1.5ユーロで、クレジットカードをタッチするか現金を入れると、地下鉄のようなバーが回転して中に入れます。
アプリ“ICI toilettes”
スマートフォンのアプリ“ICI toilettes”は、フランス全土の公衆トイレの場所が分かります。パリのトイレ登録は700以上あるので、住所を入れて検索すれば、最寄りのトイレが分かります。お守り替わりにスマホに入れるのもいいですね。Google Mapsでも“Sanisette”で検索すればある程度は出てきます。
シャンゼリゼで困った!

「トイレがあるけれど入れない」と焦った経験をしました。コンコルド広場からシャンゼリゼ通りを凱旋門に向かって歩いていた土曜日の午後です。サニゼットではない、昔からある公衆トイレは10人ほどが並んでいました。すぐまたあるだろうと思って歩きましたが、次のトイレにはさらに列でした。ならばカフェに入ろうかと思いましたが、こちらも満席です。だんだん急ぎ足になってきました。プティ・パレは入場無料だったはず…とめざすも、そもそも館内に入るための列ができていました。

ようやく百貨店ギャラリー・ラファイエット シャンゼリゼ店にたどり着き、地下にあるトイレに駆け込みました。1.5ユーロでしたが、会員や当日のレシートがあれば無料になります。余裕があれば水でも買ってから入るといいでしょう。

ギャラリー・ラファイエット シャンゼリゼ店(Galeries Lafayette Champs-Élysées)
住所:60 Av. des Champs-Élysées, 75008 Paris, フランス
営業時間:10:00-21:00(無休)
公式サイト
(取材協力:エバー航空)








