パリで路線バスに乗りませんか。1回2.55ユーロと高く、景色が見えない地下鉄(メトロ)に乗るのはもったいないです。バスなら2.05ユーロと少し安く、車窓の眺めが楽しめます。乗車に欠かせない交通系ICカードのひとつ“Navigo Easy Pass(ナヴィゴ・イージー・パス)”の買い方とチャージの仕方、バスの乗り方を分かりやすく紹介します。(1ユーロ≒185円、2026年5月現在)
地下鉄も路線バスもパリ交通公団(RATP)

パリ交通公団(RATP)は地下鉄や路線バス、RER(近距離鉄道)を運営しています。ペーパーレスが徹底され、紙のチケット販売は2025年11月に廃止されました。乗車料はアプリやICカードで支払う必要があります。料金は距離とは関係ありません。メトロやRERは改札を出ず乗り換えても、2時間以内であれば2.55ユーロです。

パリ中を網羅するバスや、外周を走るトラムは2.05ユーロで乗り換えOKです。制限時間は1時間30分ですが、下記の場合は適用されません。
- 降りてまた同じ路線に乗る
- 同じ路線を往復する
Navigoはいくつか種類がありますが、短期旅行者が使いやすいのは“Navigo Easy Pass”です。“Navigo decourverte”(ナヴィゴ・デクーヴェルト)は乗り放題(1日・1週間・1カ月)がチャージできるパスですが、なるべく乗りたくないのでEasyを選びました。
Navigo Easy Passは2ユーロ
Navigo Easyは2026年5月現在、2ユーロで購入します。買った日から10年有効で無記名です。また来る日のためにとっておいてもいいし、パリに行く人に貸してもいいですね。チケットの有効期限はありません。残ったら次の旅へ回しましょう。

パスはメトロの駅の券売機で買います。発券までできる券売機もありますが、私の場合は券売機で紙の引き換えクーポンが出てきて、券売機の横にある窓口で紙製のパスと引き換えました。バス車内では購入もチャージもできません。乗る前にメトロの駅で準備しておきましょう。

券売機も慣れていないと戸惑います。タッチやボタンで選ぶ日本式とは異なり、画面の下にあるマッサージに使えそうなローラーを下に回し、右側にある緑色(使われ過ぎてよく見えないことも)のコイン大のボタンを押して確定させます。ローラーを動かすだけでボタンを押さないと、いつまでたっても先に進めません。棒の左側にある赤いボタンを押すと、操作が中止になります。のんびりしていると「ピー」と鳴り出し、最初からやり直しになります。


フランス語が分からない人は読める言語(英・スペイン語・ドイツ語・イタリア語)を選びます。

Navigo Passの有無を選ぶ画面になるので、“You don’t have a Navigo Pass”(持っていない)を選びます。
「クーポンを選ぶ」“Coupon for(to be exchanged)”一択なので、そのまま緑ボタンを押し、パスの種類を選びます。ちなみにCoupen for umbrella(傘用クーポン)というのもあり、レンタル傘が借りられます。
2ユーロ払います。Validateを選んで緑ボタンを押し、カードか現金で払います。タッチ決済、暗証番号を押す、挿入とそれぞれ操作できます。

レシートが必要かどうか訊かれるのでYesかNoを選び、緑ボタンを押します。選ぶと切符のようなクーポン、続いてレシートが出ます。
クーポンを持って窓口に行くと、紙製のNavigo Easy Passを渡されます。
チャージはチケット単位
券売機に戻り、パスにチケットをチャージします。チャージの仕方も日本と違います。日本のICカードは1000円、5000円など金額ベースで入金しますが、Navigo Easyはチケット単位でチャージします。メトロとバスが表示されるのでバスを選び、2枚分をチャージしました。


パスは名刺大の紙製で薄いです。台に載せると、出口に近い券売機だと風で吹き飛ばされそうです。2025年に買った同行のパティシエールのパスはプラスチックだったので、エコに移行したということでしょう。


チケット、パス、空港行きと出るのでチケットを選びます。次にメトロかバスか選びます。


さらに正規料金(Full fare)かどうか、何枚買うかを選んでそれぞれ確定します。9枚まで選べます。


購入する明細(バスチケットが〇枚で〇ユーロ)が現れるので確認し、支払います。




ピーピーと音が鳴ればチャージ終了です。お疲れさまでした!
72番、セーヌ沿いの眺め堪能


滞在した2026年5月、雨の朝にセーヌ沿いを走る72番のバスに乗りました。午前9時10分ごろ、Châtelet(シャトレ)のバス停からPalais de Tokyo(パレ・ド・トーキョー)までです。「ボンジュール」と言って運転手が座る前方のドアから乗り、パスを台にタッチすればOKです。



バス停は日本同様、車内に表示されます。降りたいバス停が近づいたらブザーを鳴らすのも同じです。エレベーターやエスカレーターが少ない地下鉄より乗り降りもスムーズです。

乗ったらめくるめく車窓の景色を楽しみましょう。老舗百貨店サマリテーヌ、ルーブル美術館、チュイルリー公園、コンコルド広場、そしてエッフェル塔…。自転車の多さにも気づきます。私が乗った際は特に混雑はなく、20分ほどで着きました。

車内はタッチ決済のクレジットカードでも
私たちが乗ったバスに途中から、スペイン語を話す女性3人が乗ってきました。観光客らしくNavigoを持っておらず、運転手がクレジットカードのタッチ決済を利用するよう促していました。タッチ決済は現金払いとともに2025年11月、導入されましたがいずれも2.55ユーロで乗り換えはできません。やはり事前に買っておくのが無難です。







