オランダ第二の都市ロッテルダムは人口の半数以上が移民の多文化都市です。人口約67万人のロッテルダムには170以上の国籍の人々が暮らし、市民の52.9%がオランダ以外の出身です。そのため、食文化もミックス、そしてボーダレス。2025年冬に約2週間滞在したロッテルダムで気に入って通い詰めたレストランがありました。北アフリカ、中東、アジアの影響を受けた「レストラン・バザール(Restaurant Bazar)」です。一皿一皿がリーズナブルな割にとても美味しく、日本人の口にも合い、世界を取材して歩く私もドはまりした名店をご紹介します。
ホテル・バザールの1階

レストラン・バザールはロッテルダムで最も夜ににぎわうストリート、ウィッテ・デ・ウィット通り沿いにあります。建物自体はホテル・バザールで、その1階部分がレストランになっています。周辺には現代アートギャラリーやブティック、週末には朝方まで営業するレストランやバーが立ち並びます。ロッテルダム中央駅から徒歩15分ほどで、トラム7、8、20番でも簡単にアクセスできます。
朝8時から深夜までオープン

レストラン・バザールは中東や北アフリカ、アジアの料理にインスパイアされた料理を楽しむことができます。ロッテルダムのコミュニティーのなかで7.8%(約4万8千人)がトルコの移民、6.5%(4万4千人)がモロッコの移民であることに影響を受けているようです。
ロッテルダム市内では午前中は休業している飲食店が多い中、レストラン・バザールは朝8時から深夜までオープンしている希少なレストランです。私は深夜まで連日仕事だったため、夕食を逃すことも多く、空腹の朝からオープンして、真冬に温かい食事ができるこのレストランには助けられました。
100席以上ある広い店内は暖かく、晴れている日は暖房完備のテラス席でも食事を楽しめます。スパイスの香りが漂う中で、オランダ語、トルコ語、アラビア語、英語が飛び交います。私が滞在していた「シティハブ・ロッテルダム」のコンシェルジュからも「バザールはおいしいよ」と勧められ、地元でも愛されている店なのがわかりました。SNSでも軒並み高評価のコメントが並んでいます。
絶品ケバブサンド、ニューデリースープ

メニューは100種類近くあり、朝食、ランチ、ディナー、ブランチ、深夜の軽食まで幅広くカバーしていますが、私のお気に入りはチキンケバブサンドイッチ(7.9ユーロ)でした。Pide(ピデ)と呼ばれるトルコの伝統的なパンでサフランとヨーグルトでマリネした鶏肉の串焼きを包みます。これに添えられたカレーマヨネーズをつけて食べます。 本当においしくて、私はこれを連日リピートしました。人生最高のケバブサンドでした。
真冬の冷えた体には温かいカレー味のニューデリー・スープ(7ユーロ)が沁みました。トマト、パプリカ、そしてマドラスカレーからなるクリーミーなスープはクセになるおいしさで、日本人の口にも合いました。

レストラン・バザールはロッテルダムの多様性、市民の半数以上が移民というミックスの文化を「食」で体感できるロッテルダムの縮図のような場所でした。店内に飛び交う様々な言語や、朝8時の開店から夜遅くまで途切れない活気とおいしい料理からこの街のエネルギーが伝わってきます。
Restaurant Bazar
住所:Witte de Withstraat 16, 3012 BP Rotterdam, オランダ
営業時間:8:00-22:30(月~木)、8:00-24:00(金・土)、9:00-22:30(日)
公式サイト







