米首都ワシントンD.C.の玄関であるワシントン・ダレス(Dulles)国際空港に降りてから、「厳しい」とされる入国審査を受け、40キロ離れた中心部へ移動するまでの流れを紹介します。2026年7月、私が利用したエバー航空のフライトは午後10時40分に到着、深夜でしたが電車で中心部に行けました。(1ドル≒158円、2026年8月現在)
「税関申告書」どうすれば
アメリカへのビザなし渡航に必要な電子渡航認証システム「ESTA」には出発2週間ほど前に申請、1時間半後には承認されていました。「ESTA」で検索すると非公式サイトが多く出てくるのに驚きました。
降機する前には機内ビデオで「税関申告書(CBP Form 6059B)」に記入を、と案内されました。CAさんに訊くと「機内で書類の配布はないので、空港のマシンでお願いします」とのことでした。食品や1万ドル以上の現金といった申告するものはないので、そのまま無申告で進むことにしました。
入国審査で訊かれた質問

着陸したのは午後10時40分ごろでした。ターミナルへはシャトルバスで移動します。シャトルが発車するまで少し待ちました。10分ほどだったと思いますが、急ぎたい身には長く感じました。エスカレーターを降りると入国審査です。
降りて左側の「ビジター(Visitors)」レーンに進みました。深夜帯はフライトが少なく、列は20人足らずでした。前にいた中国人の学生が「日本人ですか」と話しかけてくれて話が弾みました。関西の大学で学び、富士山をみてからエバー航空に乗ったそうです。
私と15歳の息子の番になり、2人そろって台に進みました。パスポートだけ出しましたが、念のため航空券や海外旅行保険、ホテルの予約メールをコピーして手元に準備していました。米政府の移民への厳しい対応が報じられていたので、問題ないはずですがやはり少し緊張しました。
質問はまず「滞在の目的は」でした。「ビジネス」と答えると「何の仕事か」「ワシントンには何日滞在するか」と訊かれました。「子連れで旅行メディアのための取材。ワシントンには3日滞在」と答えました。
終わると指紋採取があります。親指以外の4本指を機械に載せ、そのあとに親指だけ載せるよう指示されました。写真も同時に撮影、パスポートを返されておしまいです。2人で5分ほどでした。
荷物を受け取り外へ

入国してから「Baggage Claim(手荷物受取所)」で午後11時20分ごろ、荷物を引き取りました。ビジネスクラスだったので早く出てきました。税関はあったのかどうかさえも気付かず、出口(EXIT)の方向に向かって歩いていくと、いつの間にか外に出ていました。フライトもほとんど遅れず、入国審査も思っていたのよりずっとスムーズでした。

空港からは電車(メトロ)「シルバーライン」

ダレス空港からD.C.中心部へは、メトロ(Metro)で行こうと決めました。最終電車に余裕で間に合いそうだったからです。中心部に行けるのはシルバー線(Silver Line)のDowntown LargoかNew Carrollton方面です。どちら行きでもDC中心部(Downtown)へ乗り換えなしで行けます。2方面の最終は2026年8月現在、下記の通りです。
日~木:23:15
金:1:15
土:1:14
エバー航空のワシントンD.C便は午後10時半ごろに着きます。私が搭乗したフライトは金曜日着で、メトロは土曜午前1時14分が最終でした。日~木曜夜の到着だと最終が午後11時台と早いため、電車での移動は難しくなります。

空港とメトロ「Washington Dulles International Airport」駅は駐車場を囲む通路でつながっていて、「Metro」の案内に従えばいいだけですが、ほとんど人がいません。深夜なので不安になりましたが、早足でどんどん進むと無事に駅に着きました。荷物を受け取ってから7-8分、着陸してからは1時間ほどでした。順調なケースだと思います。


改札で切符を買う必要はなく、乗る時と降りる時に同じカードをタッチするだけです。2.5ドルでした。


改札を通過して表示を見上げます。LN(Line=路線)、CAR(車両数)、DEST(Destination=行先)、MIN(Minutes=分)で、4分後にNew Carrollton行きが来ると分かりました。
いいタイミング!行き先だけは間違えないようにしなければ。「Largo Town Center via Washington DC」との表示があるホームで待つと、まもなく午後11時33分発のNew Carrollton行きが来て乗れました。空港駅からは私たち以外に、1人が乗車していただけでした。


メトロの乗り方・雰囲気


車内はガラガラで、車両に乗客は5~6人ほどでした。ちょうどFIFAワールドカップの開催中で、アルゼンチンのジャージーを手にした男性2人のスペイン語が聞こえてきました。


電車は最初の30分ほど高架を走ります。ビル群やショッピングモールなどの夜景が続きましたが、中心部に近づくと地下に入りました。48分かかって午前零時21分、ホテル近くの「Foggy Bottom-GWU」駅に到着しました。時間はかかりますが乗り換えはありません。配車アプリUberやLyftだと60ドルほどかかるので、節約派にお勧めします。
ワシントンD.C.の公共交通機関 ワシントン首都圏交通局(Washington Metropolitan Area Transit Authority=WMATA)が運営。MetroRail(電車)とMetroBus(バス)があり、いずれも「M」が目印。RailはBlue、Red、Orange、Silver、Green、Yellowの6路線で、Silverはダレス空港駅と中心部を結ぶ。曜日や時間帯、距離によって料金が変動し、正規料金2.25~6.75ドル。バスは83路線あり、Express(特急)以外は正規料金2.25ドル。電車・バスいずれも切符を買ったりアプリを入れたりしなくても、タッチ決済対応のクレジットカードやApple Pay, Google Payなどで支払える。Railは乗降時の2回、バスは乗車時のみタッチする。公式サイト
ワシントン・ダレス国際空港 米バージニア州ダレス(Dulles)に1962年開港。首都ワシントンD.C.中心部から42kmにある。メトロの空港駅が2022年に開業、ホワイトハウス周辺まで乗り換えなしで約55分。国内・国際線に2026年8月現在、約45社が就航。空港コードはIAD。公式サイト
Washington Dulles International Airport Station(ワシントン・ダレス国際空港駅)
住所:Dulles International Airport, Dulles, VA 20166 アメリカ合衆国
エバー航空 台北=ワシントンD.C.線スケジュール
| 便名 | スケジュール | 運航 | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| BR04 | 台北・桃園(TPE)19:30⇒ワシントン・ダレス(IAD)22:30 | 月・水・金・土 | 15時間 |
| BR03 | ワシントン・ダレス(IAD)01:50⇒台北・桃園(TPE)05:45(+1日) | 火・木・土・日 | 15時間55分 |
(取材協力:エバー航空)




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