エバー航空の台北発ミラノ便を利用して、芸術とイタリアを旅してみませんか。ミラノだけを楽しんでも、欲張って3都市を巡っても。実際にエバー航空で旅した経験から、フライトスケジュールにあわせたプランの一例を紹介します。(情報は2024年3月現在)
1日目:日本~台北~ミラノへ
台北・桃園空港(Taoyuan<タオユェン>,TPE)からミラノ・マルペンサ空港(Malpensa,MXP)へは週4日(月・火・木・土)、エバー航空(BR)の直行便が飛んでいます。(スケジュールは2024年夏)
日本と台湾の時差は-1時間、台湾とイタリアの時差は-7時間(ヨーロッパの夏時間※時期は-6時間)です。※2024年は3月31日(日)~10月27日(日)
スマートフォンの時刻設定を自動にしていれば、海外でも空港の無料Wi-Fiにつなげると自動的に時刻をあわせてくれますが、そうでない場合は注意しましょう。
便名 | スケジュール | 運航 | 所要時間 |
---|---|---|---|
BR95 | 台北(TPE)23:25⇒ミラノ(MXP)07:40(+1日) | 月・火・木・土 | 14h15m |
BR96 | ミラノ(MXP)11:15⇒台北(TPE)06:05(+1日) | 火・水・金・日 | 12h50m |
ミラノ[Milano,英語ではミラン=Milan]行きは23時台と深夜発なので、エバー航空の台北・桃園便が就航している国内8空港(札幌/仙台/成田/関空/小松/松山/福岡/沖縄)からは、いずれもその日のうちに乗り継げます。
羽田のエバー航空台北便は桃園ではなく「松山空港」なので注意しましょう。ミラノ便に乗り継ぐには、松山空港から桃園空港へ移動する必要があります。松山空港は桃園より台北の中心部に近い(MRT=地下鉄=で台北駅まで約15分)ので、成田より羽田が便利で「ミラノに行く前、台湾もちょっと楽しみたい」という人には「羽田発」も選択肢になるでしょう。
機中泊
2日目:ミラノからヴェネチアへ
エバー航空ミラノ便は、朝7時台にミラノ・マルペンサ空港第1ターミナル[Malpensa Aeroporto T1]に到着します。ターミナルとなるミラノ中央駅[Milano Centrale]へはバスや鉄道で行けます。バスだと70分(10ユーロ)、鉄道だと1時間(13ユーロ)です。
そのままミラノに滞在してももちろんOKですが、買い物をしていきなり荷物が増えそうなのが悩ましいところ。移動派はそのままヴェネチア[Venezia,英語ではヴェニス=Venice]やフェレンツェ[Firenze,英語でフローレンス=florence]に鉄道で移動してもよいでしょう。運河と海運国家の歴史に彩られた「水の都」ヴェネチア[Venezia S. Lucia]へは2時間半、ルネサンス芸術の宝庫「花の都」フィレンツェ[Firenze S. M. Novella]へは2時間ほどです。
イタリア国鉄(TRENITALIA=トレニタリア)のほかに、私鉄のItalo[イタロ]も主な都市を結んでいます。2社は線路も駅も同じです。エバー航空では”Rail & Fly-Trenitalia”(レール&フライ‐トレニタリア)として提携、航空券とともに割引チケットの購入も可能です。
ヴェネチア泊
3日目:ヴェネチアからローマへ
ヴェネチアのサンタ・ルチア駅[Venezia S. Lucia]から中心部のサンマルコ広場などへの行き来は、水上バス”Vaporetto”[ヴァポレット]を利用します。9.5ユーロ。水上からの景色もすばらしいですが、小道をさまよい歩くと、中世にまぎれ込んだような不思議な気分になります。
ヴェネチア・サンタルチア駅[Venezia S. Lucia]からローマ・テルミニ駅[Roma Termini]へはイタリア国鉄かイタロで3時間50分ほどです。
ローマ泊
4日目:ローマ観光
ローマでは地下鉄が便利です。タッチ決済のクレジットカードがあれば、チケットを買わなくてもカードをかざすだけで改札が通れます。コロッセオ[Colosseo]、ヴァチカン市国[Ottaviano-S.Pietro]ともに地下鉄で行けます。
古代ローマの闘技場コロッセオは外から観るだけなら無料ですが、中に入りたい場合は予約しないと長蛇の列に並ぶことになります。18ユーロ。1カ月先までの予約が可能です。ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂は中に入っても無料ですが連日、長蛇の列です。
ローマ泊
5日目:ローマからミラノへ
ローマ・テルミニ駅[Roma Termini]からミラノ中央駅[Milano Centrale]へは、イタリア国鉄かイタロの特急で約3時間です。ミラノ市内の移動も地下鉄が便利でローマと同様、タッチ決済できるクレジットカードがあれば切符を買わずに乗れます。イタリア最大のゴシック教会ドゥオモ[Duomo]へも地下鉄で行けます。レトロなトラムに乗るのもいいですね。
ミラノ泊
6日目:ミラノ観光とショッピング
最終日は心おきなく、ショッピングやイタリアならではの食を楽しみましょう。ミラノ風仔牛カツレツ[コトレッタ・アッラ・ミラネーゼ=Cotoletta alla Milanese]、ミラノ風リゾット[リゾット・アッラ・ミラネーゼ=Risotto alla Milanese]などどうぞ。もちろんパスタやドルチェ(デザート)もお忘れなく。
ミラノ泊
7日目:ミラノから帰路へ
エバー航空台北行きは、マルペンサ空港第1ターミナル[Malpensa Aeroporto T1]から出発します。ミラノ中央駅から第1ターミナルへは電車で50分ほどです。預けるスーツケースがあれば、空港には1時間半ぐらい前までに到着しておきたいところです。出発時刻の1時間前にオンラインチェックインをしておくと、空港でもスムーズです。
機中泊
8日目:帰国
ミラノから台北・台湾桃園空港には早朝に着きます。小松と松山以外の空港へは当日、乗り継ぎが可能です。”Transfer”[乗り継ぎ]の表示に従って進みましょう。日本の空港に着くと、検疫⇒入国審査⇒バゲージクレーム(荷物の受け取り)⇒税関と進みます。”Visit Japan Web”で事前に登録しておくと、QRコードをみせるだけで、機内で配られる税関申告書類を書く必要はありません。
取材協力・エバー航空
台湾大手のフルサービスエアライン。海運会社を基盤に1989年、台湾初の民間国際航空会社として設立された。2024年3月現在で世界60都市以上に就航する。航空業界の格付け会社スカイトラックス(本社・ロンドン)が認定する「世界の5つ星航空会社」10社のうちの1社で、2024年にも9年連続で選ばれた。日本路線は2024年12月、就航30周年を迎える。2024年3月現在、札幌・仙台・成田・羽田・小松・関空・松山・福岡・沖縄の9空港に就航。2レターコードはBR。英語では「イー・ヴィ・エー(EVA)」と発音される。航空連合スターアライアンスの一員。