モバイルWifiルーターのレンタルサービス「WiFiBOX(ワイファイボックス)」を2024年4月、ヨーロッパ3か国(オーストリア・ハンガリー・ドイツ)で利用しました。私たちPen&Co.株式会社のアドミンマネジャーが「韓国に行くとき<やす子>のを借りた。簡単だったよ」と教えてくれたのがきっかけです。選んだポイントと予約の流れ、借りて返すまでを紹介します。
モバイルWiFiをレンタルしようと思った理由
エバー航空の協力で私たちPen&Voyage編集部は2024年2月、イタリアへ行きました。この旅は私自身、モバイルでのネット環境は「何もなし」でした。携帯は海外データ通信不可の料金プランでした。Wi-Fiルーター(ポケットWi-Fi)をレンタルしようかとも思ったのですが、同行者の携帯はahamoだったので、それと公衆WiFiで十分かなと思ったのです。amahoは追加料金不要で、海外でもデータ通信できます。
なくても何とかなりましたが、1人で行動することも多く、公衆WiFiは思ったほど拾えませんでした。4月の欧州旅行は3か国と移動が多く、自前WiFiを持とうと考えました。よい機会なので20GBで2,970円(月額)のahamoに乗り換えようかとも思いましたが、ふだん(国内)20GBも使わない私にはオーバースペックです。まずはモバイルWiFiをレンタルすることにしました。
WiFiBOXを選んだ理由
下記の3社を比較して、WiFiBOXを予約しました。
WiFiBOXにした理由は料金が安く、分かりやすくシンプルな設計だったからです。改めて内容を調べたので紹介します。欧州周遊(オーストリア、ドイツ、ハンガリー)10日利用、容量は300MB~500MBで、紛失などの補償はオプションです。日ごろ持ち歩いていないものは存在を忘れがちなので、失くした場合を考えて最低限のプランに入っておくことにしました。
イモトのWiFi | GlobalWiFi | WiFiBOX | |
---|---|---|---|
4G/日(不課税) | 1,880円/500MB | 1,680円/300MB | 690円/500MB |
補償オプション(税込)/日 | 220円 | 220円 | 220円 |
補償の割合 | 80% | 80% | 100% |
福岡空港受け取り | 500円 | 500円 | 無料 |
付属品 | 充電器・変換プラグ | 充電器 | なし |
10日間の合計(税込) | 21,550円 | 13,600円 | 9,100円 |
GlobalWiFiは充電器(モバイルバッテリー)が、イモトのWiFiは充電器に加えコンセント変換プラグが無料で1個つきます。充電器が必要であればGlobalWiFiも選択肢になりますが、持っている私としては価格的にWiFiBOX一択でした。補償も220円で100%保証はWiFiBOXだけです。
申し込みから借りるまで
申し込みには会員登録が必要です。名前とメールアドレス、誕生日、パスワードを登録するとメールが届きます(メール1)。マイページのURLをクリックし、「予約する」ボタンから申し込みへと進みます。容量プランは1日500MB/1GB/無制限の3種類ありますが、私は動画を観るわけでも長時間のウェブ会議をするわけでもなく、滞在先のWiFiも利用するので最低限の500MBを選びました。支払いまで終わると、注文内容の確認メールが届きました(メール2)。
メール2に記載通り、出発2日前に受け取り方法の案内を受信しました(メール3)。このメールにあるURLが大切ですね。スマホでメールが開けられるようにしておきましょう。あとは当日、空港で受け取るだけです。
受け取りも簡単
メール2には「受取予定場所 :福岡:国際線(1F)到着ロビー テレコムスクエアカウンター」とありました。地下鉄福岡空港駅から無料のシャトルバスに乗って国際線ターミナルへ行き、ロビーに入ると「WiFiBOX」の黒い看板がすぐ目に入ってきました。西鉄カウンターの隣です。
URLをタップするとカメラ画面になります。「許可」を押してからディスプレイ右側にあるQRコードにスマホをかざすと、申し込んだ内容が表示されました。間違いがなかったので「受け取る」ボタンを押すと、ガチャッと1台、飛び出してきました。これを引き抜くだけです。え、これだけ?重たいポーチも取扱説明書もなく、本当にルーターだけという潔さです。私が利用した際はカウンターにスタッフがいて、尋ねることもできましたが必要ありませんでした。側面にある電源ボタンを入れると、緑色のランプが点灯しました。充電も満タンです。すぐ「利用開始の案内」メールが届いていました(メール4)。
ウィーンから使用開始
エバー航空でウィーンに着いた朝から使い始めました。ルーターに貼ってあったSSIDを拾い、パスワードを入力するだけでWiFiにつながりました。3か国ともトラブルはなく、快適に使い続けられました。
充電は夜、部屋のコンセントにUSB充電器をさしていました。外ではモバイルバッテリーにつないでいました。ゴム状になっているので使いやすく、コードのように邪魔にもなりません。充電器として使う場合、右側の3本を機器に合わせてさしていました。オーストリア国鉄はWiFiが使えたしコンセントもあったのですが、ノートパソコンに加えてiPadに一眼レフカメラ、スマホといくらでも必要で、充電器としても重宝しました。
返却はもっと簡単
帰国する1日前、返却をリマインドするメールがやってきました(メール5)。うっかり忘れてしまいそうだったので助かりました。
破損などしていなければ、空いているスロットに差し込むだけです。コンパクトな福岡空港だからこそですが、出てシャトルバスに乗る導線上にカウンターがあるのでスムーズでした。返すと確認のメールが届きました(メール6)。
WiFiBOXを使った感想
前述したように、ahamo(海外ローミング20GB無料)のような事前申し込みをしなくても海外ローミングができる携帯プランを契約していれば、ルーターをレンタルする必要はないと思います。そういったプランではなくてWiFiを海外でも使いたい人に、WiFiBOXは向いています。充電器はついていませんが、いつも使うUSB差し込み口で充電できれば十分です。当たり前ですが借りるものが少なければ失くす心配も減るので、むしろありがたいです。次の旅行も借りようと思っています。