【台湾経由ヨーロッパ】パリ取材にエバー航空を選んだ5つの理由

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「そろそろヨーロッパに行きたい」と思う人は多いでしょう。日本から欧州への空の旅は、コロナ禍をへて様変わりしています。原油価格の高騰などで、燃油サーチャージが高止まりしています。さらにロシア上空の閉鎖もあり、フライト時間も以前に比べて長くなっています。少しでも快適に、気軽に行きたいもの。パリ五輪取材のフライトをエバー航空に決めたPen&Co.株式会社が、各社を比較して選んだ理由を紹介します。

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台湾経由パリ:エバー航空一択

エバー航空[BR]
エコノミー最安値184,250円
時間[往路/復路]24h30m/19h5m
パリ到着/パリ出発朝/午前
公式サイトエバー航空
メリットパリに朝着、地方からも便利
デメリット往路の待ち時間が長い
※価格・運航スケジュールは変更があります。2024年2月18日調べ

エバー航空は成田発台北経由です。チャイナエアラインやスターラックスなど、他の台湾の航空会社はパリ便がなく提携他社との乗り継ぎとなります。遅延やロストバゲージ時の対応を考えると、「乗り継ぎ便も同じ航空会社」との条件は譲れません。台湾経由ならエバー一択でした。

「エバー航空で欧州経由」を思いついたのは、元・インド駐在の友人が「スターアライアンスのマイレージを利用して、休暇に台湾経由でパリを訪ねた。往路の台北での待ち時間の長さが難点だが、ラウンジも使えるのでマッサージタイムに。機内サービスはANAと同等かそれ以上」と話していたからでした。

私自身はバックパッカーだった学生時代、欧州行きはソウル経由がお約束でした。パリ在住時代は香港やヘルシンキ経由で日本と行き来しました。フリーランスとしてパリ取材に年1度、行くようになってからは、直行便やドバイ経由などで出かけていました。「台湾経由」の発想がなかったのですが、そもそも外交上の事情で、台湾と欧州を結ぶ便は限られていました。

エバーのパリ便「ココがいい!」5点

検討した結果、エバー航空にした理由は下記の5点です。

  • パリに朝着:午前8時着なので、1日有効に使える。ホテル代が高いパリでは、夕方着便はもったいない。
  • 帰国便は11:20発:ホテルのチェックアウト時間や公共の交通機関が利用できることを考えると、早すぎず遅すぎずちょうどよい。(早すぎると空港までの移動がタクシー一択になる可能性がある。遅すぎると荷物を持ってうろうろもできず、パッキングが面倒)
  • エコノミークラスの受託手荷物が、日系と同じく最安値カテゴリーでも23㎏×2個
  • 往路は台北を深夜発:日本から無理なく乗り継ぎしやすい。
  • サービス・安全性に優れ、安心感がある。

日本発パリ行き直行便のメリット・デメリット

日本とパリを乗り継ぎなしで結んでいるのは、日系2社とエールフランス(AF)です。往路はいずれも14時間35~45分、復路は13時間30~55分です。以前は11時間ぐらいでしたが、ウクライナ情勢でロシア上空を避けアラスカ方面へ迂回するため、プラス3時間はかかるようになってしまっています。

この記事のためにパリ五輪の期間(7月30日~8月11日)でエコノミー最安値(受託手荷物有、変更不可。税・サーチャージ込)をそれぞれの航空会社ウェブで調べたところ、下記のような価格でした。いずれも往復エコノミー、羽田~パリです。(価格は2024年2月18日調査、以下すべて。販売中の価格カテゴリーの中で最安値)

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JAL[JL]ANA[NH]エールフランス[AF]
エコノミー最安値391,880円340,680円270,830円
時間[往路/復路]14h30m/13h30m14h35m/13h35m14h55m/13h20m
パリ到着/パリ出発午後/夕方夕方/夜朝と午後/朝と夜(1日2便)
公式サイトJALANAエールフランス
メリット所要時間は最短
デメリット価格が高い
※価格・運航スケジュールは変更があります。2024年2月18日調べ

JAL、ANAは往路のパリ着が午後/夕方、エールフランスはパリ着が朝と午後、帰路も朝出発と夜出発の2便があります。エールフランスは羽田のほか成田からも週3便、飛んでいます。3社のなかでは割安ですが、これは午後着の便で、荷物は往復とも23キロ1個にした価格です。JAL、ANAは23キロ×2個がデフォルトですが、AFは荷物ゼロから料金が選べます。

欧州経由パリ行きのメリット・デメリット

直行と同様に日程は7月30日~8月11日、最安値エコノミーで調べました。

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KLMオランダ[KL]フィンエアー[AY]ルフトハンザ[LH]ターキッシュ[TK]
エコノミー最安値332,680円374,220円296,010円276,760円
時間[往路/復路]17h30m/18h20m17h35m/20h16h35m/15h20m18h55m/18h30m
パリ到着/パリ出発夜/朝朝/午前夜/午前夜/朝
公式サイトKLMオランダフィンエアールフトハンザターキッシュ
メリット経由地でストップオーバーしたい、マイレージを使用したい人向け
デメリット価格は直行便と大差ない
※価格・運航スケジュールは変更があります。時間は乗り継ぎ時間を含みます。2024年2月18日調べ

KLMオランダ航空は成田発アムステルダム経由、フィンエアーは羽田発ヘルシンキ経由、ルフトハンザ:羽田発フランクフルト経由、ターキッシュエアラインズは成田発イスタンブール経由になります。

パリ五輪行きチケットを調べた昨秋、感じた印象と変わりません。だったら直行便で…となる価格です。この4社では最安値のターキッシュエアラインズでも27万円台で、直行便のエールフランスに乗れます。「トルコに行ったことがないので、ちょっとだけ立ち寄りたい」という気になるといいかもしれません。同社は機内食の評判が高いので、ちょっと食べてみたい気もします。

中東経由パリ行きのメリット・デメリット

直行便でも15時間ほどかかる現在、中東経由が伸びています。各社とも機材も空港もゴージャスで、乗り継ぎ時間に観光ツアーやラウンジ、なかには無料宿泊などのキャンペーンもあります。

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エミレーツ[EK]エティハド[EY]カタール[QR]
エコノミー最安値239,050円247,000円229,410円
時間[往路/復路]28h30m/17h40m21h15m/19h40m23h30m/18h30m
パリ到着/パリ出発夜/夜朝/午前午後/夜
公式サイトエミレーツエティハドカタール
メリット直行、欧州行きよりはリーズナブル、中東も”チラ見”できる
デメリット時間がかかる、運べる荷物が1個
※価格・運航スケジュールは変更があります。2024年2月18日調べ

エミレーツ航空:羽田発ドバイ経由、エティハド航空:成田発アブダビ経由、カタール航空:羽田発ドーハ経由です。

検討に値する価格です。エミレーツは最安価格だと荷物が25キロ1個です。行きは時間がかかりますが、復路は17時間台です。エティハドはパリに朝着、帰路もパリを朝発です。荷物は最安価格でも35キロ1個です。カタールの場合、ドーハ⇔羽田便は2024年3月末で運休となるため、同区間はコードシェアでJAL運航になり、安心感とおトク感が増します。荷物はエコノミーだと30~35キロ(予約クラスによる)1個になります。

JALのマイレージ会員であればカタール航空、ANA会員であれば提携しているエティハド航空(加算対象の予約クラスであれば)といった選択になるかもしれません。

東南アジア経由パリ

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タイ国際[TG]ベトナム[VN]
エコノミー最安値297,950円215,290円
時間[往路/復路]20h45m/19h05m28h15m/35h50m
パリ到着/パリ出発朝/午後朝/午後
公式サイトタイ国際ベトナム
メリットパリに朝着 /午後発
デメリット時間がかかる
※価格・運航スケジュールは変更があります。2024年2月18日調べ

タイ国際航空は成田発バンコク経由、ベトナム航空は成田発ホーチミン経由(ハノイ経由もありますが若干、値段が高い)です。

タイ航空は最安値だと荷物は20キロ1個になります。ベトナム航空はすでに最安値のカテゴリーは売り切れていて「エコノミー・クラシック」という、マイル積算率が高いプランでした。荷物が23キロ×2個なのはいいですね。時間がかかってしまいますが、ベトナムも楽しむ!サクッとフォーを食べる!ぐらいの気持ちだといいかもしれません。

香港・ソウル経由パリ

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キャセイパシフィック[CX]アシアナ[OZ]
エコノミー最安値302,490円248,450円
時間[往路/復路]19h30m/18h45m30h15m/17h55m
パリ到着/パリ出発朝/午後夕方/夜
公式サイトキャセイアシアナ
メリットパリに朝着 /午後発地方から乗り継げる
デメリット割高感あり前泊が必要
※価格・運航スケジュールは変更があります。2024年2月18日調べ

キャセイパシフィック航空は成田発香港経由、アシアナ航空は成田発ソウル経由です。香港に寄りたいかマイル会員だという理由がなければ、キャセイのメリットは特にないように思います。アシアナは中東系と同じぐらいの価格ですが、ソウル発パリ行きが午前10時台です。成田、羽田、関空のほか名古屋、福岡、札幌、仙台、宮崎にも就航していますが、いずれも行きは1泊が必要になります。

自分にあったエアラインを見極める

人によって条件が違うので、いちがいにどのエアラインが「いい」かは言えません。時間はかかってもいいから安いほうが「いい」人もいれば、値段が高くてもいいから直行便が「いい」人もいるでしょう。「自分のものさし」を持って、旅の楽しみも兼ねてリサーチしてみることをおすすめします。

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