【ウィーン】”世界一美しい図書館”オーストリア国立図書館で、本の底力にふれる

ウィーン国立図書館
オーストラリア国立図書館プルンクザールでⒸPen&Voyage
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オーストリア・ウィーンで2024年4月、「世界一美しい」と呼ばれる国立図書館・プルンクザールを訪ねました。私たちはエバー航空の協力を得て、取材旅行に旅立ちました。メーンの目的はハンドボールのパリ五輪予選取材で、開催地はハンガリーでした。日本からの直行便はないので、まずはウィーンに降り立ちました。せっかく来たので素通りするのももったいない。1泊で旧市街を歩いて回りました。空港到着から紹介します。

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空港~ウィーン中央駅は国鉄で

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大型荷物を表すピクトグラム
大型荷物を表すピクトグラムⒸPen&Voyage
空港から市内へ
空港から市内へはSバーン(国鉄)でⒸPen&Voyage
空港から市内への時刻表
空港から市内への時刻表ⒸPen&Voyage
地下鉄(Uバーン)24時間乗り放題
地下鉄(Uバーン)24時間乗り放題、1人8ユーロⒸPen&Voyage

ウィーンへのフライトは1時間ほど遅れ、午前9時半ごろ着きました。大型の手荷物を受け取る場所を案内するピクトグラムがスキー板と自転車で、お国柄を感じました。

時刻表を見るとオーストリア国鉄のお勧めは”CAT”(シティ・エアポート・トレイン)のようで、入口も目立っていました。片道16分ですが14ユーロもします。Sバーン”RJ”でも25分ほどと気にならないので、ザルツブルグ(Salzburg Hbf)行きに乗ってウィーン中央駅(Wien Hauptbahnhof)へ向かいました。2人で7.8ユーロでした。

中央駅から徒歩10分ほどのホテルに荷物を預け、街に出ました。張り切って地下鉄(Uバーン)1日乗車券を買ったのですが結局、時差ボケに勝てず1回乗っただけ。もったいないことをしました。

30年ぶりのウィーン

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ウィーン中央駅のカフェで
ウィーン中央駅のベーカリー兼カフェ「Ströck」でⒸPen&Voyage
カフェ・ザッハー
カフェ・ザッハー入口。10人ほどが列ⒸPen&Voyage

ウィーンはバックパッカーだった学生時代に訪ねて以来、30年ぶりです。シェーンブルン宮殿やプラター遊園地を訪ね、奮発してザッハートルテを食べ、当時あった日本食レストラン・天満屋の前まで行きました。生まれ育った岡山の百貨店による経営で、日本を出て1カ月たっていて里心がついていました。とても高級そうで、外から眺めただけでした。ネットで調べるとその後22年も続き、2014年に閉店したそうです。私が訪ねたのは1992年なので、オープン直後とになります。

などと昔を思い出しながら、ウィーン中央駅にあるチェーン店「Ströck」でクロワッサンとカプチーノをいただきました。合計5.4ユーロ。チョコレートケーキのザッハートルテで有名な「ホテル・ザッハー」のカフェは行列でした。

ホーフブルク(王宮)の周りをウロウロ

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ゲーテ像
ゲーテ像ⒸPen&Voyage
モーツァルト像
モーツァルト記念像ⒸPen&Voyage
ミヒャエル広場で客を待つ観光馬車(フィアカー)ⒸPen&Voyage

ホーブブルク(Hofburg=王宮)は13世紀から20世紀初頭まで、ハプスブルク家が国を統治する拠点でした。何度も増築されて総面積は24万平方メートル、歩いても歩いても宮殿です。現在はオーストリアの国家元首である連邦大統領の公邸や、数々の博物館として使われています。(下に記事が続きます)

本の魂と伝統の底力

めざしたのは国立図書館でした。図書館は小さいころから私にとってのサードプレースで、どこか1か所入るなら、と決めていました。通称は「プルンクザール(Prunksaal=豪華な大ホールの意味)」。入口が分かりづらくて迷いました。入場料は大人10ユーロです。2階が入り口で、滑りそうな大理石の階段を上がりました。木製の扉は半開きになっていて、中に入った瞬間、圧倒されました。

バロック様式の図書館としてはヨーロッパ最大級で、128本ある木製の書架に16~19世紀の書物が20万冊以上、並んでいます。本文化は昔からあって絶えることなく、いまへとつながっている。デジタルと比較するのもおそれ多い、本の力は揺るぎないと思いました。カード目録のような検索の仕組みはあったのか、なければいちいちはしごを昇っていたのでしょうか。当時も「最近の人は本を読まなくなって…」などとぼやいていたのでしょうか。

図書館の奥行は80m、天井の高さは20メートルほどにもなるそうです。中央には巨大なドームがあります。フラッシュを使わなければ撮影OKで、ハプスブルク家の栄華を今に伝えています。

シュテファン寺院ⒸPen&Voyage
ソーセージがおいしそうⒸPen&Voyage

図書館を出ると老舗カフェやブランド店が並ぶ歩行者天国・コールマルクト(Kohlmarkt)通りに出ました。まだ歴史の中にいるようです。グラーペン(Graben)通りには17世紀に建てられたペスト収束の記念柱がそびえ、その趣旨が不似合いなほど華麗です。ソーセージスタンドからはいいにおいが漂っていました。最後にはウィーンのシンボル・シュテファン寺院が出迎えてくれました。半日滞在しただけですが、歴史をひしひしと感じました。

エバー航空台北=ウィーンは直行は週3、バンコク経由週4

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便名スケジュール運航所要時間
BR65(直行便)台北(TPE)23:30⇒ウィーン(VIE)07:00(+1日)水・金・日13h30m
BR61(バンコク経由)台北(TPE)22:30⇒バンコク(BKK)01:10,バンコク(BKK)02:20⇒ウィーン(VIE)08:35(+1日)月・火・木・土16h05m
BR66(直行便)ウィーン(VIE)12:30⇒台北(TPE)06:30(+1日)月・木・土12h00m
BR62(バンコク経由)ウィーン(VIE)17:45⇒バンコク(BKK)09:25, バンコク(BKK)11:10⇒台北(TPE)16:05(+1日)火・水・金・日16h20m
2024年夏スケジュール。スケジュールは予告なく変更になる場合があります。

取材協力・エバー航空

台湾大手のフルサービスエアライン。海運会社を基盤に1989年、台湾初の民間国際航空会社として設立された。2024年3月現在で世界60都市以上に就航する。航空業界の格付け会社スカイトラックス(本社・ロンドン)が認定する「世界の5つ星航空会社」10社のうちの1社で、2024年にも9年連続で選ばれた。日本路線は2024年12月、就航30周年を迎える。2024年3月現在、札幌・仙台・成田・羽田・小松・関空・松山・福岡・沖縄の9空港に就航。2レターコードはBR。英語では「イー・ヴィ・エー(EVA)」と発音される。航空連合スターアライアンスの一員。

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