台湾の南にある古都・台南で2026年3月、オランダ植民地時代の遺跡が残る安平(アンピン)エリアを観光後、市内で帆布バッグを探しました。港町・高雄からは特急で約40分なので日帰りが可能です。台湾鉄路(台鉄)やバスの乗り方、見どころについて紹介します。(2026年4月現在、1台湾ドル≒5円)
台鉄高雄駅から特急で台南へ

日本のJRに相当する台鉄は高雄駅でMRT(地下鉄)と直結しています。高雄駅の掲示板で一番上にあったのが、5分後に出発する「自強」9:23発でした。特急に相当し、台南への到着は9:55、所要32分で158台湾ドルでした。普通電車の「区間」だと所要58分~1時間20分で、107台湾ドルです。自強も区間も所要時間にばらつきがあるので、コストや時間を気にする人は公式サイト(日本語)で調べて買うといいでしょう。

自動券売機のボタンを押したものの、時間がありません。「台南まで1枚」と言ったほうが早いと操作を止め、切符は有人の窓口で指定席を買いました。


乗車するとJRと同様、座席テーブルに説明がありました。トイレがすべての車両にあるようで驚きです。電源の差込口はUSBとコンセントがありました。

台南駅からバスで安平へ



台南駅に降り立ちました。1936年に建てられた駅舎は改装中でした。駅弁屋に列ができていました。


17世紀にオランダ統治の拠点だった安平は台南駅から6キロほど、歩けば1時間以上です。バスは30~40分に1本なので、2人以上であればタクシー一択です。1人だったのでのんびり、バスを待つことに。バス停の周辺にいた案内のスタッフに「安平に行きたい」と言うとバス停を教えてくれました。バスは現金だとお釣りが出ないとのことで、交通系ICカード「悠遊カード」をバス停向かいのファミリーマートで買いました。150台湾ドルしましたがドラえもんが描かれた限定カードを買ったためで、通常カードは100台湾ドルです。チャージしないと使えません。日本のSUICAやPASMOと違って100台湾ドル(または150台湾ドル)の払い戻しはありません。





2番のバスに乗って40分、安北路で降りました。18台湾ドルでした。日本統治時代の1937年に建てられた洋風邸宅「王雞屎洋樓」を通り過ぎると、安平古堡の入口が見えてきました。


安平古堡を見学

安平古堡(アンピングーバオ)は1634年、オランダ東インド会社がゼーランディア城として建設しました。清朝になって城壁が、日本統治でオランダ風建物が壊されました。この地の数奇な運命に複雑な思いになりました。三角屋根の展望台は階段をちょうど60段昇ります。


この遺跡を象徴する色にフォーカスした展示が興味深かったです。たとえば「城紅」はオランダによってもたらされたレンガの色で、もち米の汁や砂糖水、牡蠣の殻の灰、砂を混ぜ合わせた伝統的な漆喰が使われているそうです。




漢字文化を共有しているおかげで、色あいが味わい深く伝わってきました。



オランダ時代から続く参道のような安平老街は縁日のようです。小道に迷い込むと、ゆっくりした空気が流れていました。




安平古堡
住所:No. 82, Guosheng Rd, Anping District, Tainan City, 台湾 708
営業時間:8:30-17:00
入場料:大人70台湾ドル、学生35台湾ドル
帆布店3店を巡る


安平からバスに乗り、台南駅前に戻りました。仕事にも使えるような大きめのかばんが欲しくて、街歩きをしながら探すことに。台湾を愛するライター・松田義人さん著『台湾雑貨を追いかけて』(講談社)に掲載されていた、台南駅に近い3店を歩いて回りました。もう1店「清隆帆布行」も訪ねたのですが、昼休憩中だったようでシャッターが下りていました。

合成帆布行



オーダー品と思われる肩掛けかばんが天井から下がっています。ポシェットやブックカバーといった小物もあって目移りしました。台南の地図を描いた肩掛けにひかれましたが、「このタイプのかばんをどれだけ使う?」と考えると手が出ませんでした。




住所:No. 45號, Zhongshan Rd, West Central District, Tainan City, 台湾 700
営業時間:9:00-20:00(月-金)、9:00-19:00(土日)
公式サイト https://onebag.com.tw/
廣富號手製帆布包



他の2店は昔ながらの職人が制作のかたわら、ついでに軒先で売っています…といった風情なのに対して「廣富號」はデザイン路線、おしゃれな店構えです。気になったカバンは1580台湾ドルでした。「もう一回り大きいといいんだけど」「ファスナー使う?」ともう1人の自分が言うので決断できず、次へ向かいました。


住所:No. 125號, Section 2, Zhongyi Rd, West Central District, Tainan City, 台湾 700
営業時間:11:00-20:00(月-金)、10:30-20:30(土日)
公式サイト https://guangfuhao.com.tw/
永盛帆布製

簡単な日本語が通じます。一番大きいサイズが「1300台湾ドル」と言われて買おうとしたのですが「現金のみ」でした。財布を開けると足りません。「あっちに銀行があるよ」と指さされて向かったものの、引き出せずで断念しました。

住所:700 台湾 Tainan City, West Central District, Nanmen Rd, 19號
営業時間:9:30-20:00(月-土)、10:00-18:00(日)
普通列車で高雄へ



帰りは台南駅14:57発の区間(普通)に乗りました。次の自強(特急)は30分後だったためですが、1時間13分かかりました。のどかな車窓や行き交う人たちを眺めながら高雄に着きました。


帆布かばんは残念ながら買えなかったものの、青空に恵まれ、のんびり気ままにレトロな街を楽しみました。







