【オランダ】欧州版カプセルホテルCityHub、1泊45ユーロ。便利で格安

シティハブ・ロッテルダム(CityHub Rotterdam)
シティハブ・ロッテルダムの外観©Pen&Voyage
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ヨーロッパ旅行を計画してみたけれど、現地のホテル代が高くてギブアップ。ホステルはリーズナブルだけど、見知らぬ人との相部屋には抵抗がある。エアビー(Airbnb)などの民泊はロケーションがいまいちで不便…。そんな人に、私が実際に泊まってみて大満足した「第四の選択肢」をご紹介します。それは、ヨーロッパ版カプセルホテルのシティハブ CityHub。現在はオランダ最大の都市アムステルダムと第二の都市ロッテルダムにあり、デンマークのコペンハーゲン、アイスランドのレイキャビクにもあります。その手ごろな価格から旅行者やビジネスマンの間で人気に火がつき、2027年にはヨーロッパで5都市目となるドイツ・ハンブルクでも開業するそうです。円安の昨今、日本人観光客の強い味方と言えるホテルです。2025年11月末から12月にかけて、12連泊したシティハブ・ロッテルダムの魅力をリポートします。(1ユーロ≒185円、2026年1月現在)

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日本発祥のカプセル、欧州風にアレンジ

シティハブ・ロッテルダムの外観©Pen&Voyage
シティハブ・ロッテルダムの外観©Pen&Voyage

シティハブの魅力。それは何と言ってもその「安さ」です。Booking.comなどでヨーロッパ主要都市のホテルを検索すると、大人1人の1泊料金で150ユーロ(約27,500円)を下回るホテルを探すのはなかなか大変です。しかも私の場合、出発の5日前にロッテルダム出張を決めたため、なおさら選択肢は限られていました。

そこで目に留まったのがシティハブ・ロッテルダムです。2025年11月26日チェックイン、12月8日チェックアウトの12泊で546.93ユーロ(10万641円)。カフェでコカ・コーラを1杯頼めば、7ユーロ(約1,100円)するロッテルダムの街中で、1泊あたり45.57ユーロ(約8,400円)というのは破格の安さです。

Booking.comの明細ⒸPen&Voyage
Booking.comの明細ⒸPen&Voyage

なぜ宿泊費がこれほどまでに安いのか。実際に現地に行くまでは、快適に暮らせる空間なのか、少し不安な気持ちがありましたが、全くの杞憂に過ぎませんでした。

それどころか、日本発祥の「カプセルホテル」がヨーロッパに「輸出」され、現代風にアレンジされた姿を目の当たりにして、ときめきました。カプセルホテルは1979年、国鉄の寝台車両に着想を得て、世界で初めて大阪で誕生した「メイド・イン・ジャパン」。でも、シティハブ・ロッテルダムには、おじさんたちがサウナ上がりに仮眠をとる日本の「カプセル」のイメージはありません。女性ひとり客もビジネスパーソンも、若いカップルも、年配の老夫婦もいます。どんなホテルなのか見ていきましょう。

ワンオペのフロント、リストバンドが鍵と財布代わり

チェックイン、チェックアウトはタッチパネルでセルフ方式©Pen&Voyage
チェックイン、チェックアウトはタッチパネルでセルフ方式©Pen&Voyage

ガラス張りの重い扉を開けると、「シティホスト」と呼ばれる地元在住で普段着を着た案内役が「ようこそ!ロッテルダムへ」と迎えてくれました。「フロント」にはこのシティホストひとりだけしかいません。省力化されています。チェックインはセルフ方式で、予約番号をタッチパネルに入力して、ものの1分で完了します。

チップが埋め込まれたリストバンドが鍵と財布代わりに©Pen&Voyage
チップが埋め込まれたリストバンドが鍵と財布代わりに©Pen&Voyage

シティホストは「壁にかかっているリストバンドを一つとってください。それにICチップが埋め込まれていて、カプセルのカギになります。それをタッチすればバーカウンターのビールやワインも飲めますよ。すべてチェックアウト時に清算します」と教えてくれました。そしてこんなことも言われました。「日本人ですか?日本には行ったことないけれど、カプセルホテルって日本がオリジナルなんだってね」。なんだか誇らしい気持ちになります。

リストバンドがカプセルの鍵とバーカウンタの財布代わりに©Pen&Voyage
リストバンドがカプセルの鍵とバーカウンタの財布代わりに©Pen&Voyage

L字型の個室にダブルサイズベッド

チェックインの時に、「上」か「下」かを選べる©Pen&Voyage
チェックインの時に、「上」か「下」かを選べる©Pen&Voyage

部屋は115号室でした。オランダでは他のヨーロッパの国同様、日本の1階にあたるのが0階(Grondvloer / Begane Grond)なので、エレベーターで一つ上がります。観葉植物が置かれた明るいフロアを進むと、すぐに115号室が見つかりました。シティハブのカプセルは「L」字のブロックを上下に組み合わせた形状になっていて、日本のカプセルのように、ただ寝るだけのスペースというわけではありません。ドアノブにリストバンドをタッチすると鍵が開きました。

シティハブの個室1階部分©Pen&Voyage
シティハブの個室1階部分©Pen&Voyage

部屋はホテルというには少し狭いけれど、身をかがめることなく立てる高さとスーツケースを完全に開けるだけの居住空間、そしてダブルベッドで占められています。私自身は昼間から夜にかけては取材で外出していたため、夜に帰ってきて体を休めるのには十分でした。バスタオルは毎日新しいものをフロントのバーカウンターでセルフでピックアップできます。ベッドメイクや清掃は長期滞在の私の場合、「1週間に一度」がデフォルトでしたが、希望すれば有料で毎日頼めます。

シティハブのアプリをダウンロードすると、自分のスマホで部屋の明るさや色調を調整できるほか、BGMも選び放題。フロントで迎えてくれたシティホストのお勧めプレイリストも聴けます。それぞれの部屋は防音でプライバシーが保たれている一方で、半日交代のシティホストとのちょっとしたコミュニケーションがなんともいい感じです。

自転車の貸し出しもⒸPen&Voyage
自転車の貸し出しもⒸPen&Voyage

酒好き、食いしん坊にたまらない立地

シティホストがいる0階にはセルフサービスのバーやカフェがあり、ロビーの奥には仕事やリモート会議ができるワークスペースもあります。話し相手が欲しい時には、ふらっとロビーに下りてみるのも旅のスパイスになるかもしれません。

周囲には飲食店が立ち並び、お酒好きや食いしん坊にはたまらないロケーションです。シティハブを出て左隣のBrewdogはビールの種類が豊富で料理もうまいなかなかの名店。現地の人にも大人気のRaMen Tomoharu(日本人経営)にも歩いて行けるし、近くのホテルBazarの一階のレストランは朝8時から朝食が食べられる希少な店でとてもおいしくて気に入りました。

特に夜間がにぎわう通りにあり、活気がある一方で、金曜、土曜の夜やサッカーのフェイエノールトの試合があった夜は酔っ払いであふれる地域でもあります。向かいにはオランダ特有の麻薬を扱うコーヒーショップがあり、周囲の治安は決していいとは言えないないところが唯一の難点でしょうか。でも大丈夫。夜間はエントランスにセキュリティが立ちます。

ロッテルダムはベルギー・ブリュッセルへユーロスターで約2時間、フランス・パリにも最短2時間半あまりで行ける便利な都市。シティハブを拠点にコストを抑え、スマートにヨーロッパを周遊する手もありそうです。

メトロの最寄り駅はEendrachtsplein(エーンドラハップレイン)駅©Pen&Voyage
メトロの最寄り駅はEendrachtsplein(エーンドラハップレイン)駅©Pen&Voyage

シティハブ・ロッテルダム(CityHub Rotterdam)

住所:Witte de Withstraat 87, 3012 BN Rotterdam, Netherlands
公式サイト

ロッテルダム・セントラル駅から徒歩10分。ロッテルダム・セントラル駅前からのトラム(4番、6番、8番)でも2駅先とアクセスがよく、メトロのEendrachtsplein(エーンドラハップレイン)駅からも徒歩2分。

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