ドイツ・ミュンヘンにある「BMWワールド(ドイツ語でBMW Welt)」を2024年4月、訪ねました。BMW本社の近くにあり、同社の車やグッズであふれています。本社の隣にある「BMWミュージアム」は有料ですが「ワールド」は無料で、車にさほど興味がなくても楽しめます。建物からして奔放で、「堅実」「頑丈」というだけでないブランドの世界観を体現しています。
旧市街から25分、オリンピック公園の隣
BMWワールドはオリンピック公園の隣にあります。オリンピック公園は旧市街からトラムで25分ほどです。公園を散策していたら、円筒が並んだビルが見えました。本社ビル(Hochhaus)は22階建てで、シリンダーを模したデザインから「4シリンダービル」と呼ばれています。ちょうどミュンヘン五輪があった1972年に完成したそうです。築52年の今なお、近未来的なたたずまいです。
BMWワールド、新車受け渡しも
「ワールド」は4シリンダーの中ではなく、道路をはさんだ向かいにあります。本社も奇抜ならワールドも負けないほど近未来的で、2007年にオープンしました。BMWや傘下のMINI、ロールスロイスの最新モデルに加え、歴史とストーリーを感じさせるクラシックカーが展示されています。工場も本社の隣で、新車をオーナーに引き渡す場所でもあります。BMWのテーマパークですね。訪れたのは平日の午前中でしたが、大勢の人たちでにぎわっていました。小さいイセッタがかわいい!こんな車も出していたのですね。どこを撮っても絵になります。
BMWライフスタイルショップも
「ライフスタイルショップ」と銘打つだけあって相当の充実ぶりです。ロゴ入りのアパレルはもちろん、スーツケースや子ども用のBMWにもロゴが輝いています。「ベイビーレーサー」なんて日本だとスネ夫ぐらいに限られそうですが、ドイツでは当たり前なのでしょうか。キャンディ缶などもありました。
カフェ「クーパーズ・ガーデン」
「BMWワールド」にレストランやカフェは4か所ありますが、入ってすぐのエリアにあった”COOPER’S GARDEN ”に行きました。日本のデパ地下にもある高級食材店・KÄFER(ケーファー)の経営です。カフェテリア方式で、好きなものを選んで会計します。カレーソースのかかったソーセージを頼みました。用意できたらレジのわきで受け取ります。トレーを持って席のあるエリアに向かったら、ほとんどの人がソーセージをつっついていて笑いました。ちょっとスパイシーで、もちっとしたプレッツェルによくあいました。エスプレッソとカプチーノを含めて日本円で3,322円でした。
「クーパーズ・ガーデン」の営業時間は午前8時半から午後6時ですが、温かい料理は午後4時まで。午後6時までの営業というせいもあるでしょうが、ドイツの食事は昼中心で、夜はコールドミールで済ませる習慣を実感しました。
ミュンヘン ドイツ南部・バイエルン州都で、ベルリン、ハンブルグに次ぐドイツ第3の都市。オーストリア・ウィーンから特急で4時間、フランクフルトから3時間10分。人口147万人(2019年)。BMWのほか産業機器大手のシーメンスも本社を置く。19世紀から続くビールの祭典・オクトーバーフェストでも知られる。
BMWワールド(BMW Welt)
住所:Am Olympiapark 1, 80809 München, ドイツ
営業時間:7:30-0:00(月~土)、日祝9:00-0:00(公式ショップは10:00-18:00)
入場無料(ミュージアムは12ユーロ)
ミュンヘンへはエバー航空で
台湾大手のエバー航空は週4日、台北~ミュンヘン間を運航しています。日本には9空港に乗り入れており、欧州行きには台北乗り継ぎが安心・安全で便利です。
便名 | スケジュール | 運航 | 所要時間 |
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BR71 | 台北(TPE)23:25⇒ミュンヘン(MUC)07:20(+1日) | 月・水・金・日 | 13h55m |
BR72 | ミュンヘン(MUC)12:00⇒台北(TPE)06:35(+1日) | 月・火・木・土 | 12h35m |
取材協力・エバー航空
台湾大手のフルサービスエアライン。海運会社を基盤に1989年、台湾初の民間国際航空会社として設立された。2024年3月現在で世界60都市以上に就航する。航空業界の格付け会社スカイトラックス(本社・ロンドン)が認定する「世界の5つ星航空会社」10社のうちの1社で、2024年にも9年連続で選ばれた。日本路線は2024年12月、就航30周年を迎える。2024年3月現在、札幌・仙台・成田・羽田・小松・関空・松山・福岡・沖縄の9空港に就航。2レターコードはBR。英語では「イー・ヴィ・エー(EVA)」と発音される。航空連合スターアライアンスの一員。