エバー航空でイタリアへ。この記事では、ミラノ市内からマルペンサ（Malpensa）空港へ向かう鉄道体験、出国までの流れ、搭乗まで過ごしたラウンジ「サラ・モンターレ」（Sala Montale）について紹介します。（情報は2024年3月現在）
マルペンサ空港へは鉄道で41分
エバー航空のミラノ発台北便は午前11時台なので、体力的に無理のないスケジュールです。朝、ホテルで荷物をパッキングしてからイタリア最後のコーヒーを楽しみ、空港行きの電車に乗りました。リムジンバスでも行けますが、慣れた空港でないと時間が読みづらいので。空港から市中へは割安なバスで、市中から空港へは時間が確実な電車を多く利用しています。
マルペンサ空港第1ターミナル[Malpensa Aeroporto T1]へは宿に近いポルタ・ガリバルディ駅[Milano Porta Garibaldi]から電車で行きました。41分、13ユーロでした。駅の券売機で切符を買うと、搭乗券のような立派な切符が出てきました。席の予約はできません。注意したいのは「ヨーロッパの鉄道はホームが直前になるまで分からない」という点です。私たちが乗ろうと考えていた列車は到着が少し遅れていたこともあり、表示が出た瞬間にダッシュでホームに駆け上がって飛び乗ると、すぐの出発になりました。
荷物が多いとエレベーターを探すのも慣れない場所だと迷うし大変です。余裕を持って行動するにこしたことはありません。
マルペンサ空港：保安検査が混雑
オンラインチェックインを済ませていたので、空港ではスムーズでした。出国ロビー（2階）で、エバー航空のチェックインエリア（カウンター）はエリア「18」です。
受託手荷物は2つあり、ベルトに載せました。ロイヤルローレルクラスだと「32キロ×2個」まで預けられます。
保安検査を受け、出国審査へ。日本、台湾と同様、イタリアもデジタル化されています。パスポートをスキャンしてから、顔認証する自動化ゲートを通りました。
出国エリアを散歩しながら、搭乗ゲート「B80」をめざします。「B」は「ボーディングエリアB」の意味で、Bの表示をめざして進めば大丈夫です。最後にジェラートかパニーニか…などと目移りしましたが、ロイヤルローレルクラスが待っている！と思うと食べるわけにはいきません。眺めるだけにとどめました。窓越しに「787」と機材名（ボーイング787-9）と入ったエバー航空機が見えるとホッとしました。
ラウンジSala Montale[サラ・モンターレ]へ
ロイヤルローレルクラスの搭乗者なら、ボーディングエリアBにあるラウンジSala Montale（サラ・モンターレ）が利用できます。午前6時から午後10時まで開いています。スターアライアンスの上級会員やビジネスクラス以上の搭乗者だけでなく、アメリカンエキスプレスなどの付帯サービスの黒いカード「Priority Pass（プライオリティパス）」でも入場できます。220人が着席できる広々としたラウンジですが、混雑していました。2歳未満の赤ちゃんは入場無料。利用には最長2時間までの時間制限があります。
ビュフェのホットミールは時間制限あり
中央に完全セルフサービスのビュッフェがあり、クロワッサンやドーナツ、シナモンロールなどが並んでいます。ワイン、シャンパン、ビールなどのアルコールの種類が豊富で、みずみずしいフルーツも充実。イタリアの定番ミネラルウォーター、サンペレグリノ（ガスあり）、アクアパンナ（ガスなし）のボトルも所狭しとカウンターに並んでいました。ただし、スープなどの温かい食事は11時〜15時、午後6時〜9時半のみで、私が利用した朝の時間帯は提供されていませんでした。
ラウンジには有料のシャワー室、子連れでもほかの乗客に気を使わなくて済むファミリールームもありました。さらに、喫煙に寛容な国イタリアらしく、このラウンジ内部にも、20人ぐらい入れそうなスモーキング・ルームがあり、喫煙者にとっては便利です。
ミラノ・マルペンサ[Malpensa]空港 ミラノの北東約50kmにある北イタリア最大の国際空港。メーンは第1ターミナルで、エバー、ルフトハンザ、エールフランス、エアチャイナ、エミレーツなどほとんどの国際線が離発着する。第2ターミナルは主にイージージェットが利用。日本からの直行便はない。空港コードはMXP。空港とミラノ中心部は、鉄道（マルペンサ・エクスプレス）とリムジンバスが結ぶ。