中欧ポーランドのフラッグキャリア・LOTポーランド航空を利用して2025年12月、成田とラトビアの首都リーガを往復しました。この記事では復路のワルシャワ経由、リーガ~成田のフライトを紹介します。現地でギリギリまで活動できて無理やムダな時間はなく、旅の余韻を楽しみながら帰国しました。(情報は2025年12月現在)
搭乗便(2025年12月11日)
LO782 リーガ18:40⇒ワルシャワ19:00着
Embraer E195-E2
1時間20分
搭乗便(2025年12月11-12日)
LO79 ワルシャワ22:50⇒成田19:40(+1)
Boeing 787
12時間50分
16:00 リーガ空港


リーガ国際空港はリーガ中心部から約10km、車なら15分ほどです。到着時の印象は「日本の地方空港並み」でした。荷物を受け取るターンテーブルが3つだけだったからです。ところが帰りに、その考えは改めました。オンラインチェックインで指定していた座席の搭乗券2枚を受け取り、荷物を預けて免税エリアへ足を運ぶと思いのほか広く、充実していました。前日にリーガ市内で訪ねたボタニカルキャンドル「the MUNIO(ムニオ)」の店もありました。土産も十分そろいます。

B8ゲートにはドリンクやスナックの自販機に加え、セルフレジのみの売店もあります。子ども向け遊び場には、ラトビア発のソフトブロックIGLUが並んでいました。「やわらかい積み木」は心地よく、安心です。


18:30 ワルシャワ便に搭乗



ゲートから歩いてタラップを昇り、最新エンブラエル機内に入りました。往路と同じプラムペースト入りパンが配られました。シナモン風味がよりおいしく感じられたのは、現地の味覚になじんだということでしょうか。飲み物は紅茶にすると、フレッシュなレモンスライスを入れてくれました。

2-2の座席配列で往路と同様、隣は空いていました。出発は少し遅れたものの、1時間20分足らずでほぼ定時、19:00ごろ着陸しました。ワルシャワとリーガは500kmほど、東京~岡山ぐらいの距離感です。ただし時差が1時間あるので、たった20分で着いたように思えます。
ポーランドでシェンゲン圏外に出るので、ここで出国検査を通りました。リーガでは出発間際まで出歩いていたので、ビジネスラウンジ「Mazurek(マズレク)」で3時間余り過ごしました。心身ともにリセットして帰国モードに切り替えました。

22:30 成田便に搭乗

ワルシャワ・ショパン空港は導線設計がシンプルです。搭乗ゲートまで案内表示を気にしなくても迷いません。往路と違ってワルシャワ発は日本人乗客が多く、出国審査あたりから日本語がよく聞こえてきました。次は半日でもワルシャワ市内を歩いてみたいものです。
どのフライトでも搭乗するとまず、機内安全ビデオが流れます。各社とも工夫を凝らしていますが、LOTの映像も目をひきます。ワルシャワ国立博物館で撮影され、ポーランドを代表する絵画が登場します。客室乗務員の説明にあわせ、ポーランド象徴主義の旗手マルチェフスキの作品『力の源』(1914)の女性が救命胴衣を着ていて、思わず見入りました。
機内食「これぞポーランド」

搭乗1時間半ほどで、機内食が出ました。鶏か豚か選べて、今回は豚にしました。ソテーは分厚くてボリューム満点、アツアツです。ジャガイモだんご(ダンプリング)もモチモチしていて日本人にも受けそうです。サラダのチーズもハムも分厚くてうれしい。ラウンジで結構、食べたのにしっかりいただきました。
到着1時間半前は日本の夜景


食事が終わる1:00ごろ、照明が落とされました。往路と同じく深夜便です。隣の席も空いていたのでさらに快適、ぐっすり眠れました。目覚めると目的地まで1時間半ほど!往路は14時間40分ですが、復路はそもそも2時間近く短いこともあり、早く感じました。
翼越しの雲の上、夕焼け空が広がっていました。ちょうど日本時間の17:30ごろでした。夕暮れ後は成田に着くまで1時間半、夜景のじゅうたんの上を飛び続けます。日本に帰ってきたことを実感しました。
往路は太平洋から北極をへて北欧側から入る北回りでしたが、復路は中東・中央アジア寄りを通って本州を横断する南回りでした。


最後はポーランド餃子ピエロギ

降機前の食事は行きと同様にチョイスはありません。日本時間では夕食ですが、時差マイナス8時間、寝起きの体にとっては朝食です。オムレツとベーコンかな…。アルミ箔をぺりぺり破ります。開けるとポーランド餃子「ピエロギ」で、LOTポーランド航空の機内食の定番です。素朴なポーランドの食文化を味わいました。
窓に広がる光のページェントも楽しみながら、成田に予定より早い19:20ごろ着陸しました。
ストレスないフライトと乗り継ぎ

往路・復路ともに最新機材による安定したフライトに加え、ポーランドらしさを感じる機内サービスが旅情を高めてくれました。ワルシャワ空港は規模がちょうどよく、乗り継ぎ導線も合理的で迷わずに済みます。中東欧やバルト三国にストレスなくスムーズに移動できる点に、LOTポーランド航空の大きな強みと実力を感じました。(取材協力:LOTポーランド航空)

2026年は日本就航10年

LOTポーランド航空 1929年に設立された、世界でも有数の歴史を誇るポーランドの国営航空会社。日本には2016年に成田へ就航、2026年で就航10周年。「LOT」はポーランド語で「飛ぶ」との意味で、スターアライアンスに加盟。航空会社格付けサイトAirlineRatings.comでは、安全性で7/7の評価を得ている。ハブはワルシャワ・ショパン空港。公式サイト
2026年成田⇔ワルシャワ 夏期スケジュール
LOTポーランド航空は2026年夏期、成田~ワルシャワ線を大幅に増便します。3月末~5月末と9月~10月には、日中発と深夜発の1日2便体制となる日があり、旅行計画の自由度が大きく広がります。
たとえば日中発便(LO1080便)なら成田を朝~昼に出発し、同日中にワルシャワへ到着できます。市内観光やポーランド料理を楽しみ、翌朝からバルト三国や中東欧への乗り継ぎをスムーズに始められます。LO80便(深夜発)であれば仕事後に成田へ向かい、移動中にしっかり休んで翌朝から行動できるのも魅力です。
復路も選択肢が増えることで、最終日まで現地を楽しみたい人も、余裕をもって帰国したい人も、自分の旅のスタイルに合わせたスケジュールを組みやすくなります。詳しくは下記をご覧ください。
成田発 → ワルシャワ着
| 便名 | 運航日 | 成田発 | ワルシャワ着 | 運行期間 |
|---|---|---|---|---|
| LO080 | 毎日 | 22:50 | 06:00+1※ | 3/29-10/24 |
| LO1080 | 月※ | 8:15 | 15:25 | 3/30-5/25※ |
| 木 | 11:45 | 18:55 | 4/2-5/28 | |
| 木 | 8:15 | 15:30 | 9/3-10/1 | |
| 水・金 | 12:00 | 19:15 | 10/2-10/24 |
ワルシャワ発→成田着
| 便名 | 運航日 | ワルシャワ発 | 成田着 | 運行期間 |
|---|---|---|---|---|
| LO079 | 毎日 | 22:50 | 18:40+1※ | 3/29-10/24 |
| LO1079 | 日※ | 10:40 | 06:30+1 | 3/29-5/24※ |
| 水 | 14:10 | 10:00+1 | 4/1-5/27 | |
| 水 | 10:55 | 06:35+1 | 9/2-9/30 | |
| 火・木 | 14:35 | 10:15+1 | 10/1-10/23 |







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