【Pen&Voyage】ローマ・フィウミチーノ空港(FCO)の豚骨ラーメン、その実力は

ローマ・フィウミチーノ空港ターミナル3にある味千ラーメン=2025年2月18日©Pen&Voyage
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イタリア・ローマの空港でラーメンにありついた。

ローマ南西にあるフィウミチーノ空港、別称レオナルド・ダ・ヴィンチ空港(FCO)のEU以外の国へ向かうフライトが集まるターミナル3。その上階トランジットエリアに「九州熊本豚骨」の味千ラーメンが出店している。日本全国に66店舗、海外では14カ国に653店舗を展開するフランチャイズチェーンだが、ヨーロッパで味千が食べられるのは2016年12月オープンのここローマの空港と、2019年に北欧初出店となったフィンランドヘルシンキのヴァンター国際空港の2店だけだそうだ。その限定感と希少感。パスタの国の空港に漂うなつかしいとんこつの匂い。2025年2月18日、帰国までどうしても耐えきれず、誘い込まれたラーメンの味は?一杯の値段は?

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バレーボール取材の帰りに

ローマ・フィウミチーノ空港ターミナル3の味千ラーメン。レンゲではなく、シルバーのスプーンが添えてある=2025年2月18日©Pen&Voyage

イタリア中部ペルージャでのバレーボール取材を終えた2025年2月18日、ローマからドバイ経由で成田へ向かう。フィウミチーノ空港(FCO)には昼前に到着。午後2時55分発のエミレーツ航空EK0098 便を待つ間に、そのAJISEN RAMENに入った。

フードコートのような簡素な店づくり。数十人は入りそうな広いスペースに客はまばらだ。事前に注文してから席に案内されるシステム。フロアも厨房も一見して日本人スタッフはどうやらいなさそうだ。

メニューのトップにある定番「AJISEN RAMEN」をオーダーした。日本人だとわかると、店員がInstagramでレビューをしてくれと話しかけてきた。料理が出来上がればバイブレーションが振動するポケベルのような受信機を渡されて、待つこと15分。やっと震えた。セルフでピックアップしたラーメンがこちら。

1杯3,150円、リピートはうーん…

さて肝心の味は?

麺はコシがあり、及第点。煮卵や焼豚もまずまず。

ただ、課題はボウル全体の味を司る豚骨スープだ。個人的にはもう少しパンチが欲しい。味はやや薄味だ。しかも出来たてにしてはスープの温度も少しぬるかった。

イタリアで日本の味を懐かしむには十分だけど、リピートするかと言われれば微妙だ。ただ、2014年12月出店から続いているということはそれなりに需要があるのだろう。午後1時ごろの退店時には、外国人客でほぼ満席になっていた。

最も安価でスタンダードなAjisen Ramen一杯の値段は20ユーロ(約3,150円)だった。アサヒスーパードライの小瓶5ユーロ(785円)はぐっと我慢した。会社のコーポレートカードで決済したのだが、経理担当者からすぐにメールが来た。「イタリアでラーメンを食べるなんて。経費として認められません!」。

ローマ・フィウミチーノ空港ターミナル3の味千ラーメンのレシート。最も安価でスタンダードなAjisen Ramenで1杯20ユーロ(税込)=2025年2月18日©Pen&Voyage
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