台北経由で欧州へ。今回は復路で、ミラノ~台北・桃園(タォユェン)便から乗り継ぎ、福岡に帰国するまでをレポートします。復路は福岡・成田・関空便いずれも2時間ほどで乗り継げます。とりわけ福岡はフライト時間も2時間で、羽田や成田から搭乗するのと同じ感覚でした。(情報は2024年3月現在)
搭乗便(2024年3月6日)
BR106 台北・桃園(ターミナル2)08:10⇒福岡11:15着(台湾より+1時間)
Boeing 787-9
ミラノ・マルペンサ空港から桃園空港のフライトは予定より早く、午前5時40分過ぎに着陸しました。往路は台湾に入国しましたが、復路は次のフライトまで2時間ほど。乗り継ぎ時間としては最短に近い時間です。「乗り継ぎ」と日本語でも書かれている方向に進み、保安検査を受けます。台北~福岡便の搭乗券もミラノ・マルペンサ空港で受け取っていたので、カウンターに立ち寄る必要はありません。
午前6時でも旅行客が多く、活気がありました。免税店や飲食店はどこもオープン、行列もできていました。市中で大人気の麺やデザート店に加え、バリスタ世界チャンピオンの店「VWI コーヒーバー」や、有名シェフによるブーランジュリー”Le Moût “など、台湾の「今」がかいま見えます。「次は台湾を旅したい」。搭乗ゲートに向かいながら強く思いました。
チーズソースにクリスピーベーコンのオムレツ
機内安全ビデオを観るのは往路を含めて4回目ですが、やはり何があるか分からないし、ユニークなので観てしまいました。2時間のフライトは福岡~東京と同じぐらいですが国際線、ちゃんと朝食が出ます。プレーンオムレツにはパセリ入りチーズクリームソース、クリスピーベーコン、ポテト、ブロッコリーが添えられていました。バランスがよく、ちょうどよい量でした。
検疫⇒入国審査⇒荷物の受け取り⇒動植物検疫・税関
検疫は素通り、入国審査は出国時同様、自動化ゲートを通過しました。パスポートに押されていた「帰国」スタンプもなしです。うっかりしていたのが税関です。スーツケース2個を受け取ったあと「あ、そういえば…」と思い出したのが黄色い税関申告書です。機内でもらい忘れていたのに気付き、税関の手前にある台で記入しました。日本政府のVisit Japan Webで登録しておけば、紙に書く必要はありません。ただし携帯のバッテリー切れなどを考えると、アナログな紙も捨てがたいなと思います。
国際線「100ml以上の容器による液体は持ち込み不可」
私にとっては2020年5月以来、4年ぶりに国際線を利用しました。飛行機の乗り降り、出入国の仕方も忘れていたり進化していたり、気付きがありました。コロナ禍で移動が制限され、同じような人も多いと推察します。
福岡空港から出国時には、保安検査の行列で前の女性2人が「水もダメなの?」と、慌ててペットボトルから一気飲みしていました。国内線では可能なので忘れてしまいそうですが、国際線は100ml以上の液体の持ち込みはNGです。たとえば200mlのペットボトルに、飲み残しの50mlの水が入っていてもだめなのです。「100ml未満の容器による液体の持ち込み」は1リットルまではOKなので、旅行用の小さな化粧水などは可能です。
日本へ帰国時、海外の保安検査でも同様です。かなり前ですが、瓶入りジャム(250gぐらい)を機内持ち込みにしてしまったことがあります。その場で「食べるか捨てるか」と言われ、破棄するはめになりました(食べようかと思いました)。ジャムやあんこは「半固形物」として制限されています。歯みがきやシェービングクリームも、100g以上はNGです。
円安という逆風がある一方デジタル化が進み、旅行しやすくなったことも実感しました。国境を越えて旅することは人生の喜びであり、希望です。ペンの力を通じて、海外を旅する人を応援していけたらと決意を新たにしました。
台湾桃園国際空港 台北の西40㎞、桃園(Taoyuan、タォユェン)にある台湾最大の国際空港。第1ターミナルはピーチ、ジェットスター、タイガーエア台湾、スターラックスなど、第2ターミナルはエバー、JAL、ANA,スターフライヤーなどが離発着する。第3ターミナルは2026年開業予定。空港コードはTPE。
福岡便への乗り継ぎ2時間ほど
便名 | 福岡⇒台湾スケジュール | 運航 | 所要時間 |
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BR105 | 福岡(FUK)12:20⇒台北(TPE)13:45 | 毎日 | 2時間25分 |
BR101 | 福岡(FUK)19:20⇒台北(TPE)20:45 | 毎日 | 2時間25分 |
BR119 | 福岡(FUK)20:20⇒高雄(KHH)22:10 | 毎日 | 2時間50分 |
便名 | 台湾⇒福岡スケジュール | 運航 | 所要時間 |
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BR106 | 台北(TPE)08:10⇒福岡(FUK)11:20 | 毎日 | 2時間10分 |
BR102 | 台北(TPE)15:10⇒福岡(FUK)18:20 | 毎日 | 2時間10分 |
BR120 | 高雄(KHH)15:30⇒福岡(FUK)19:20 | 毎日 | 2時間50分 |
福岡空港 福岡市博多区にあり、JR博多駅とは地下鉄で2駅(5分)という利便性の高さで知られる。国内線はJAL、ANA、ジェットスター、ピーチ、スカイマーク、AIR DOなど14社、国際線にはJAL、ANA、エバー、アシアナ、キャセイパシフィック、タイ国際など29社が就航する(2024年4月現在)。国内/国際ターミナル間の移動は無料連絡バス。空港コードはFUK。
エバー航空概要
エバー航空は1989年に台湾初の民間国際航空会社として設立されました。エバーグリーングループの一員であり、コンテナ輸送の世界的リーダーであるエバーグリーンラインの姉妹会社です。80機以上のボーイングおよびエアバス機を保有し、アジア、オセアニア、ヨーロッパ、そしてシカゴ、ヒューストン、ロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコ、シアトル、トロント、バンクーバーをゲートウェイとする北米の世界60以上の都市に就航しております。エバー航空の就航都市、運航スケジュール、その他サービスに関する詳細や航空券の予約・購入は、公式サイトをご覧ください。