【エバー航空191便搭乗記】羽田から台北経由、パリ五輪取材へ[エコノミークラス]

Pen&Voyageエバー航空191便羽田~台北・松山搭乗記
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The time has come! ついにその時が来た!2024年7月25日の正午過ぎ。羽田空港第3ターミナル。高揚感と緊張が混じった、落ち着かない気分で台北・松山(ソンシャン)空港行きのエバー航空BR191便に乗り込んだ。翌7月26日が開会式のパリ・オリンピックの取材に向かう。2週間の旅の始まりだ。

搭乗便(2024年7月25日)
BR191 羽田12:40⇒台北・松山15:05(時差-1時間)ターミナル1
Boeing787-10
3時間25分

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なぜ台湾経由でパリにいくのか

羽田空港のエバー航空カウンターの前で筆者
羽田空港のエバー航空カウンターの前で筆者

パリに向かうのになぜ台北へ?それには理由がある。台湾経由で欧州に行くのが最もリーズナブルかつ安心、快適に行けることがわかったからだ。

このエバー航空のチケットは約半年前に予約したこともあって、東京-パリ往復、空港税、燃油サーチャージ込みで16万3340円。10社以上の航空会社を比較検討したところ、エバー航空が最も良心的な価格だった。世界中の国から人々が訪れるパリ五輪開会式の日に当地に到着するフライトとしては破格だ。

しかも、エバー航空は日本就航30周年を迎えた今年まで、重大事故とは無縁の安心のエアラインだと知った。英航空サービス調査会社スカイトラックスが2024年6月発表した世界航空会社ランキングで、エバー航空は総合8位。世界で10社のみに与えられる「5スター」の最高評価も9年連続で受けているのだ。

メディア立ち上げ1年、取材コストは抑えたい

ちょうど1年前、パリ五輪まであと1年というタイミングを見据えて、Pen&Co.株式会社を起業、共同経営者である多田千香子とスポーツのウェブメディアPen&Sportsを創刊した。このパリ・オリンピックの準備のためにさまざまなスポーツの取材に出向いては、すべての記事をネット上で無料配信している。

スポーツジャーナリズムを軸に「ペンの力で社会課題を解決する」というミッションを長期的に続けていくには、交通費などの取材経費はなるべく抑えたいが、遅延やトラブルは避けたい。フルサービスなのにリーズナブルなエバー航空は、スタートアップ企業の私たちにとって魅力だった。そのうえ、パリに行く前に台湾市内を半日めぐり、英気を養ってから、飛び立つというのも悪くない。(下に記事が続きます)

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便名羽田⇒台北・松山スケジュール運航所要時間
BR189羽田(HND)10:50⇒台北(TSA)13:30毎日3時間40分
BR191羽田(HND)12:40⇒台北(TSA)15:05毎日3時間25分
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便名台北・松山⇒羽田スケジュール運航所要時間
BR190台北(TSA)16:20⇒羽田(HND)20:20毎日3時間
BR192台北(TSA)07:20⇒羽田(HND)11:35毎日3時間15分
2024年夏スケジュール。スケジュールは予告なく変更になる場合があります。

機材はボーイング787-10、預け荷物は二つまで

今回のパリ五輪取材の旅は、以下の行程でチケットを確保した。

【往路】①羽田⇒台北・松山(バス移動)②台北・桃園⇒パリ・シャルルドゴール
【復路】③パリ・シャルルドゴール⇒台北・桃園⇒④台北・桃園⇒成田

出発時刻の48時間前から1時間前まで手続きできるオンラインチェックインを事前に済ませておけば、出発の1時間前までに搭乗券受け取り、手荷物をチェックインするだけなのでスムーズだ。エコノミークラスでは空港カウンターで23キロ以内の荷物を二つまでは超過料金なしで目的地まで預けることができる。

最初のフライト、午後0時40分羽田発、台北・松山行きのエバー航空BR191便は成田-桃園便と同じく、機材はボーイング787-10型機を使用、ビジネスクラス34席、エコノミークラス308席の計342席を設けている。飛行時間は3時間25分。

とろとろ、アツアツかつ丼

機内食のかつ丼。お代わりしたいほどおいしかった。
ごぼうサラダ、黒ゴマプリン、フルーツ、ロールパンも。

離陸から約30分、シートベルトサインが消えて飛行高度が安定すると、キャビンクルーが手際よく機内食の配膳に取り掛かる。メインは牛肉か、豚肉かの二択を尋ねられ、「豚肉」と答えると、とろっとろの卵とじが添えられたアツアツのかつ丼(猪排丼)がサーブされた。肉は柔らかく、衣はサクッ。副菜はごぼうサラダ、デザートには黒ゴマプリン。さすが親日、台湾のエアライン。日本人のハートをつかむメニュー構成になっている。

飲み物は私の場合、キャビンクルーに「KIRIN」と伝えるのがいつものパターンだ。「一番搾り」の缶をすぐにあけてくれる。ビールはキリン一番搾りのほか、ハイネケン、金牌台湾ビール、バックスキンの4種類から選べる。実はエコノミークラスでこの選択肢の多さは、なかなかのぜいたくさである。食後にはもちろんコーヒー、紅茶のサービスもある。

機内食のあと、着陸まで映画1本分

スカイシアターで「PERFECT DAYS」を鑑賞

台北・松山空港までの飛行時間は3時間25分。機内食を食べ終わると、ちょうど映画1本分の時間で着陸するのが東京ー台北便のいいところだと、以前の 搭乗レポートにも書いた。今年の4月にも東京ー台北便を利用したのだが、エバー航空の機内エンターテインメントサービス、スカイシアターの映画のラインナップが更新されていて、新しい映画を観られたのもうれしい限りだ。頻繁に出張を繰り返す旅慣れた人にも機内で飽きさせない工夫と配慮が行き届いている。

40本以上の映画の中から今回私が観たのは「PERFECT DAYS」。カンヌ映画祭で男優賞を受賞した役所広司さんの演技に引き込まれてエンディングを迎えるころ、エバー航空BR191便は着陸態勢に入った。

こうして、私の2週間のパリオリンピック取材への旅が始まった。次回は、トランジットで半日過ごした台北市内での出来事をレポートします。

取材協力・エバー航空

台湾大手のフルサービスエアライン。海運会社を基盤に1989年、台湾初の民間国際航空会社として設立された。2024年3月現在で世界60都市以上に就航する。航空業界の格付け会社スカイトラックス(本社・ロンドン)が認定する「世界の5つ星航空会社」10社のうちの1社で、2024年にも9年連続で選ばれた。日本路線は2024年12月、就航30周年を迎える。2024年3月現在、札幌・仙台・成田・羽田・小松・関空・松山・福岡・沖縄の9空港に就航。2レターコードはBR。英語では「イー・ヴィ・エー(EVA)」と発音される。航空連合スターアライアンスの一員。

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