食の総合マーケット”EATALY”[イータリー]は、イタリア北部トリノで2007年に生まれ、ローマやミラノなどイタリア国内に12店舗を展開しています(2024年春現在)。食にかける情熱を感じさせるオリジナルブランドや、こだわりの食材が並びます。この記事では、ミラノ店で手に入れた食材の一部を紹介します。
イータリーとは
EATALYは”EAT”(食べる)と”ITALY”(イタリア)の2つの単語をあわせたその名の通り、イタリアが誇るローカルの食文化や、サステナブルな作り手を大切にしています。日本をはじめ世界10カ国以上に進出していますが、やはり本国の店は品数が豊富です。トリノにある1号店[Eataly Torino Lingotto]は10年ほど前に訪ねたことがありますが巨大で、食のテーマパークそのものでした。
ミラノ店はトリノの1号店に比べたらコンパクトですが、それでも3フロア展開、見て回るだけで2時間はかかりました。ガリバルディ門の向かいで、おしゃれなエリアにあります。すぐ近くにあるキッチン雑貨や文房具のセレクトショップ”HIGH TECH”(月曜休)と合わせて行くと楽しいです。
パスタとその仲間
MARELLA[マレーラ]社のパスタ
ミラノ店で見つけたのは、南イタリアのMARELLA[マレーラ]社がつくるショートパスタです。カラフルな色合いはもちろん、コロンとした包みにひかれて手にしました。
左はPaguri[パグーリ]=ヤドカリ型、右はOrecchiette[オレキエッテ]=耳たぶ型です。いずれもイタリア産の有機セモリナ粉に、ホウレンソウやターメリック、ビーツ、パプリカなど自然の恵みで色付けされています。
ゆで時間の目安はパグーリは12~14分、オレキエッテは14~16分。
色をいかすためというか、そもそも讃岐うどんなら生醤油、パスタならペペロンチーノ、ポテトチップも塩というシンプル(単純)命の私、このパスタもパルミジャーノを削りかけるだけ、アンチョビで和えるだけでウキウキです。
ピスタチオ入りペスト[バジルペースト]
シチリアの老舗オリーブオイル生産者・Frantoi Cutrera社によるバジルペースト(ペスト)です。シチリアといえばピスタチオの名産地で、お菓子の作り手としてはあこがれの素材。パスタに和えるだけで気分はシチリア…(!)
ポッラストリーニ社のオイルサーディン
オイルサーディン缶は結構、どこでも買ってしまいます。海のある国のがおいしいというのが持論(当たり前か)ですが、このイタリア産もです。イタリア産オリーブオイル使用で、老舗のポッラストリーニ社製。このレトロなフォントがたまりません。
リッツォーリ社のアンチョビ
アンチョビの老舗リッツォーリ社による、お手軽パックです。缶ではなくパック入り。これもロゴがレトロで、キンキラなパッケージがかっこいい。パスタとセットにして贈るのもいいですね。(下に記事が続きます)
レオーネ社の甘いもの
パスティリエ・レオーネ[PASTIGLIE LEONE]
イタリアのバールやカフェのレジ前アイテムです。レオーネ社は創業1857年という老舗です。さすがにフレーバー・パッケージとも種類が多く、紙箱もかわいいですが、イータリーのレジ前にあった缶が素敵すぎました。ラムネ菓子のように舌にのせると、ふんわりと上品な香りが広がります。写真はシナモン味、フルーツミックス味、スミレ味、ミント味、スピリッツ[オレンジリキュール]味の5種類です。レオーネを食べ終わったら「アメちゃん」などを入れて、仕事のおともに。高さ6cm。
ジャンドゥーヤのクリーム
ジャンドゥーヤとは、ナッツ(主にヘーゼルナッツ)ペーストが練り込まれたチョコレートのことで、イタリアのチョコレートといえば真っ先に思い浮かびます。このクリームは本当においしい。ヘーゼルナッツが45%も入っていて、ナッツ好きにはたまりません。使いみちを考えるのも楽しい。シンプルにトーストに絞り出しても、フルーツに添えてもいいですね。
イータリー ミラノ店[Eataly Milano Smeraldo]
住所:Piazza Venticinque Aprile, 10, 20121 Milano MI, イタリア
営業時間:8:30~23:00[無休]
公式サイト:https://www.eataly.net/