パリのスーパーで気軽に買える土産を紹介します。フランス最大手スーパーMONOPRIX(モノプリ)は700店舗を擁し、食品から衣料品までそろいます。PBブランドも充実しています。5ユーロ(≒800円)以下で自分や友人にちょっとしたお礼に贈りたい、フランスが漂うグッズたちです。※1ユーロ≒161円(2024年9月現在)
モノプリのガレット・ブルトンヌ
125g入り2.85ユーロ。
ガレット・ブルトンヌはフランス北西部ブルターニュ地方の厚焼きクッキーで、特産のバターがたっぷり使われています。スーパーのPBブランドにしてこのおいしさ!サクサクとしたかみごたえ、中力粉のおいしさも感じます。
モノプリのプチ・ブール
2000g入り2.58ユーロ。
プチ・ブールとは「小さいバター」との意味で、もともとはフランス西部ナント発祥の老舗製菓会社「LU(リュ)」のロングセラー商品です。日本でいえばマリービスケットのような存在でしょうか。もはや「プチ・ブール」といえば長方形で、空気穴が規則正しく開いた素朴なビスケットの代名詞です。
モノプリではもちろんLUの製品も買えますが、ガサッと量が多いのはPBブランドのプチ・ブールです。バターの量はガレット・ブルトンヌより控え目で、ミルクティーに浸して毎日食べたいような味わいです。手作りチーズケーキのボトムにもいいですよ。
alsaのベーキングパウダー”アルザシエンヌ”
11g×8袋入り0.99ユーロ。
1897年創業、製菓材料会社のベーキングパウダーです。フランス東部アルザス地方に近い街ナンシーで設立され、アルザス風の大きなリボン型をした帽子をかぶった女性がトレードマークです。このピンクの小袋にどれだけ、お世話になったでしょう。パリに製菓留学していたころは、自室の小さなキッチンで繰り返し、ケーキを焼いたものでした。昔ながらの紙袋入りです。バラにして手作りサブレのラッピングに添えると、パッと華やかになってアクセントに。ベーキング好きに喜ばれます。
カマルグのフルール・ド・セル
125g入り3.59ユーロ。
フランスの塩の産地として有名なのはゲランド(フランス西部ブルターニュ地方)、カマルグ(フランス南部プロヴァンス地方)、イル・ド・レ(フランス南西部の島)です。塩にもいろいろありますが、フルール・ド・セル(塩の花)は海水から最初にできる結晶のこと。まろやかです。サラダやお肉に添えるなど「ここぞ」で使います。
コンテ・チーズ
200g、4.66ユーロ。
チーズやクリーム、バターといった乳製品は、手荷物や預け荷物(別送品でも)動物検疫の対象ではなく、お土産として持って帰れます。フランスのハード系チーズといえば…のコンテは、ちょっとナッツの香りもしてクセがなく、喜ばれます。そのままどうぞ。
モノプリの携帯エコバッグ
2.5ユーロ、エッフェル塔の柄は3ユーロ。
20年前からお土産の定番です。以前はバッグを収納する小袋が別だったのですが、いまはバッグと一体になっていて、なくすこともありません。新デザインを見かけるたびに買ってしまいます。スーツケースの緩衝材替わりにも役立ちます。軽いしかさばらないし、バラマキ土産として秀逸です。大きなアポストロフィのようなマークがモノプリのロゴです。
ピカールの100%コットンバッグ
3.99ユーロ。
冷凍食品専門チェーンのPICARD(ピカール)は日本にも進出しています。日本ではかなり高級路線ですがフランスではいたって庶民の味方です。そっけない店構えですが店に入るとフレンチから日本料理、アジア、オリエント料理まで何でもござれ。私がパリ在住時代、よく買っていたのは料理そのものというより半加工品です。ネギの仲間シブレットの小口切りはボトル入りで、パパッと仕上げに振って使えるので重宝していました。
旅行者がピカールの商品を持ち帰るのは無理では…そんなことはありません。長時間のフライトで溶けてもOKな冷凍ジュースを買い、保冷バッグに入れてスーツケースで運んだこともあります。保冷剤替わりになりますし。
ロゴ入りコットンバッグは、ざっくりした風合いが好きです。PICARDのロゴである氷の結晶がパターン柄になっていて、どことなく北欧チックでもあります。フランス産。冷凍食品より服を入れるのが似合いそうです。