台湾経由で欧州へ。ヨーロッパ取材にあたり様々なエアラインを総合的に比較検討した結果、私たちは「エバー航空」を選択しました。乗り継ぎの利便性、経由地の魅力、コストパフォーマンス、そして何より安心安全。エバー航空は、1989年の設立以来、死亡事故などの重大な事故を一度も起こしていないエアラインです。2024年2月。取材の旅の第1弾として、成田空港出発、台北・桃園(タォユェン)空港で乗り継ぎ、ミラノ・マルペンサ空港着でイタリア入りしました。ロイヤルローレルクラス(ビジネスクラス)での快適な旅をリポートします。今回は、保安検査と出国手続きを終えて利用した成田空港のラウンジ編です。
ANA、UA二つのラウンジが利用可能
エバー航空の強みの一つは世界最大級の航空連合スターアライアンスに加盟していることでしょう。スターアライアンスなら異なる航空会社でもマイレージを貯められたり、相互利用したりできます。また、成田空港の場合、スターアライアンス加盟航空会社は国際線第1ターミナル南ウイングに集結しています。いわば、ご近所さんは親戚、友人ばかり。エバー航空のロイヤルローレルクラス(ビジネスクラス)を利用する場合、成田空港にはエバー空港の専用のラウンジはありませんが、スターアライアンス加盟航空会社のANAラウンジ、もしくはユナイテッド・クラブラウンジのいずれかが利用できます。
私は今回、チェックインカウンターで対応してくれた地上職員がANAの職員さんで「ぜひ私共のANAラウンジへお越しください」と勧められたこともあり、ANAラウンジを利用することにしました。ラウンジは出発ロビーやゲート付近の喧騒から離れた空港ビルの4階にあります。落ち着いた空間でリラックスして過ごすことができます。
Wi-Fi接続はQRコードから
無料Wi-fiや電源があるので搭乗までにオンライン会議や書類作成など一仕事済ませることができますし、シャワールームでリフレッシュすることも可能です。13時の搭乗まで約1時間。まずはソファーにどっかり腰を下ろし、スマホを充電します。
ソファ近くにはQRコードが貼ってありました。それを読み込んで無料Wi-Fiに接続します。パスワードは必要ありません。携帯電話番号を登録するとすぐにショートメールで4桁の認証コードが送られてきて、入力するとすぐにWi-fiがつながりました。仕事のメールチェック、SNSの閲覧、台湾到着時のデータローミングの設定もここで済ませました。
ヌードルバーで「かき揚げそば」注文
そういえば、この日は朝から何も食べていません。ANAラウンジの軽食はおにぎり、いなりずし、サンドイッチにカレー、サラダやフルーツ、デザートまで、目移りするほどのラインナップです。しかも、それらはどれをとっても日本人の口に合うやさしい味でおいしいのです。機内食も楽しみですが、やはり手が出てしまいました。
私がANAラウンジでもっともうれしいのは、セルフサービスの生ビール専用サーバーが設置されていること。そして、注文してから1杯1杯作ってもらえる、アツアツのそば、うどん、ラーメンのサービスがあることです。私が利用した2024年2月末は以下の麺類のメニューがありました。
きつねそば/うどん 、とろろわかめそば/うどん、 かき揚げそば/うどん、 とんこつラーメン
ANAラウンジのかき揚げそばを注文すると、5分ほどで「出来上がりました!」とスマホにメッセージが届きました。
これまで世界各国の空港ラウンジをめぐってきましたが、海外でのビール提供は缶かボトルビールが一般的です。冷蔵庫で冷やしたグラスを自分で取り出して、サーバーに置くだけでキンキンに冷えた生ビールが注がれるサービスは日本以外で見たことがありません。麺類の提供も、海外のラウンジでは即席めんが雑然と積まれていることがほとんどです。
エバー航空のロイヤルローレルクラス(ビジネスクラス)なら、これらのANAラウンジのサービスがすべてオールインクルーシブで受けられます。気持ちもお腹も満たされて、これから始まる旅に活力がわいてきました。
成田空港ANAラウンジ
場所:成田空港第1ターミナル南ウイング4階 第5サテライト/第2サテライト
営業時間:第5サテライト=7:00~ANAグループ運航国際線最終便出発まで、第2サテライト=13:00~19:05
URL:https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/lounge/international/nrt/