台湾経由で欧州へ。2024年、ヨーロッパでのスポーツ取材に複数回、出向くにあたり、様々なエアラインを総合的に比較検討した結果、スポーツ特化型メディアPen&Sports[ペンスポ]は、台湾大手の「エバー航空」を選択しました。乗り継ぎの利便性やコストパフォーマンス、経由地の魅力、そして何より安心安全。エバー航空は1989年の設立以来、死亡事故などの重大な事故を一度も起こしていないエアラインです。2024年2月には取材の旅の第1弾として、成田空港出発、台北・桃園(タオユェン)空港で乗り継ぎ、ミラノ・マルペンサ空港着でイタリア入りしました。ロイヤルローレルクラス(ビジネスクラス)での快適な旅をリポートします。今回は都内の自宅から成田空港までの雑観です。
エバー航空は第1ターミナル南ウイング
エバー航空のチェックインカウンターは、成田空港第1ターミナル南ウイングにあります。東京・文京区在住の私は成田空港を目指す時、京成スカイライナーを利用します。京成上野駅から成田空港駅までは44分で結ばれています。全席座席指定。大人片道2,470円(ライナー券1,300円含む)です。
オンラインでチケットが購入でき、自分の携帯電話の画面がスカイライナー券の替わりになるサービスもありますが、乗り遅れたりするとややこしい。だから私はいまもアナログ派、窓口でのチケット購入派です。時間に余裕があるときは近くの御徒町や上野近辺の金券ショップをのぞきます。ラッキーなら、株主優待乗車券や回数券のばら売りなどで、片道300円〜500円割安になるチケットを入手できる裏ワザもあります。
成田空港駅から南ウイング4階へ
第1ターミナルがある「成田空港駅」はスカイライナーの終点駅なので、乗り過ごす心配もありません。成田空港駅でスカイライナーの改札を出たら、国際線出発の「南」をひたすら目指します。鉄道の到着階は空港のB1F(地下1階)。国際線出発階は4階なので、空港ビルを5階分上ります。エスカレーターでも行けますが、荷物が多い場合はかなりの重労働。カートごと乗れるエレベーターの利用がスマートです。
国際線出発階の4階にたどり着くと、一気に視界が開けます。エバー航空のチェックインカウンターがどこかは事前に成田空港公式サイトで調べられますが、4階にある「?」マークの案内所で尋ねるもよし。モニターでチェックするもよし。13時発のBR0183便はチェックインカウンター「I」でした。
チェックインカウンターに着くと、ロイヤルローレルクラス(ビジネスクラス)は、行列に並ぶことなく、ゴールド色の “Priority”(優先チェックイン)カウンターでスムーズに手続きができます。エバー航空の公式サイトでオンラインチェックインを済ませていたので、ものの1〜2分で手続き完了。心に余裕が生まれます。
ビジネスクラス利用、ラウンジは2つ利用OK
あとは保安検査、出国手続きのみ。対応してくれた地上職の方はエバー航空と同じ航空連合・スターアライアンスの「ANA」の名札を胸につけていました。「ロイヤルローレルクラス(ビジネスクラス)のお客様は、ご利用できるラウンジが二つあります。搭乗時間までぜひ、どちらかでごゆっくりお過ごしください」と教えていただきました。利用できるラウンジはANAラウンジとユナイテッド・クラブラウンジの二つ。搭乗ゲートとの距離や、食事メニュー、気分によって選択肢があるのもいいですね。今回はANAラウンジで搭乗までの時間を過ごすことに決めました。
取材協力・エバー航空
台湾大手のフルサービスエアライン。海運会社を基盤に1989年、台湾初の民間国際航空会社として設立された。2024年3月現在で世界60都市以上に就航する。航空業界の格付け会社スカイトラックス(本社・ロンドン)が認定する「世界の5つ星航空会社」10社のうちの1社で、2024年にも9年連続で選ばれた。日本路線は2024年12月、就航30周年を迎える。2024年3月現在、札幌・仙台・成田・羽田・小松・関空・松山・福岡・沖縄の9空港に就航。2レターコードはBR。英語では「イー・ヴィ・エー(EVA)」と発音される。航空連合スターアライアンスの一員。